教育
学生同士の学び合いを促進する教養コア学修科目、人文学(哲学、文学、文化人類学、芸術等)・社会科学(法学、政治学、社会学、心理学等)及び、文理融合科目(科学技術論、統計学、意思決定論等)を、斬新な手法で学びます。「東工大の伝説の文系授業」に出会えます。
学士課程: 200番台
日本国憲法や日米関係、中東情勢、中国現代史など現代に生きる私たちにとって必須の知識を習得し、それをどう考えればいいか、考える場を提供します。
池上 彰 特命教授
日々のニュースに登場するさまざまな事象をどう理解すべきか、思考の材料やヒントを提示します。そこから何を得られるかは、学生次第です。
学士課程: 100番台
古代から19世紀までの西洋美術の大まかな流れを知るための導入的な科目です。鑑賞の主役は学生たち。同じ作品でも人によって見え方はさまざまです。思いもよらない他人の見方に驚いたり、作品の背景を知ることで、芸術を鑑賞することの奥深さ・楽しさを体感できる講義です。
伊藤 亜紗 教授
芸術も科学技術も「ものづくり」という意味では同じ。けれども両者はときに全く正反対の価値を体現します。芸術に触れることで知識としての教養が身につくのみならず、無意識にとらわれていた発想から自由になり、他者と柔軟に関わることができるようになるはずです。
学士課程: 200番台
科学技術と社会・環境との関係を多面的に考察します。また、科学者・技術者が直面する可能性のある倫理問題を疑似体験することで、倫理的意思決定の手法を学びます。この科目では「やってはならない」ことを強調する予防倫理だけでなく、科学者・技術者として「何ができるのか」を考える志向倫理を重視します。
眞嶋 俊造 教授
倫理は堅苦しいものではありません。この科目では、皆さんが学ぶ科学・技術を何のために使うのかを考えます。また、倫理的な科学者・技術者が、社会の福利に貢献するだけではなく、自らの「よく生きること(well-being)」を高めることができることを、心理学や脳神経科学の最新の科学的知見を基に、検討します。
学士課程: 100番台
さまざまな意思決定問題を取り上げ、解決策とその評価軸、評価結果やそこから得られる⽰唆を、講義とディスカッションを通じて検討します。意思決定論の基本概念と基礎的知⾒の理解と修得、そして、意思決定論への興味の喚起をねらいます。
猪原 健弘 教授
選挙、資源や費用の分配、公共施設の立地選択、個人の合理性と全体の効率性の両立、贈与など、さまざまな意思決定問題をクイズ形式で取り上げて、問題の表現方法や分析方法をインタラクティブに検討します。意思決定への数理的アプローチに触れてください。
学士課程: 300番台
本科目ではアメリカ合衆国での人種・人種問題、白人至上主義を取り上げます。奴隷制度、移民制度、また2020年には世界中に広がった黒人差別反対運動・Black Lives Matter などについての講義・ディスカッションを通して、アメリカの人種・制度的人種差別の知識や理解を深めていきます。
赤羽 早苗 准教授
科学技術を駆使したグローバルな活躍をしていく上で、人間同士の信頼関係は最も重要な要素の一つだと考えています。この科目での歴史的考察を通し、科学者・技術者として相手の文化を理解することはもちろん、経験や気持ちにも寄り添い、共感する力を身につけていってほしいと思います。
その他の魅力的な文系教養科目はTOKYO TECH OCW 文系教養科目講義一覧100~300番台、400~600番台をご覧ください。