リベラルアーツ研究教育院 News

21名の多様な視点と光る感性・論理性

~「教養卒論」優秀賞受賞者による発表会を開催~

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2024.11.25

発表会集合写真

2023年度「教養卒論」(第3・4クォーター開講)の優秀賞受賞者による発表会が2024年7月8日に開催されました。優秀賞は、教養卒論の履修クラス(21クラス、各60名程度)の中から、特に優れた論文を執筆した学生1~2名に対して授与されるものです。この日は優秀賞受賞者32人のうちの有志21名が、自ら執筆した論文についてのプレゼンテーションに臨みました。今回の発表会はオンラインでも配信され、学生たちは会場・オンライン参加を合わせて約150名の参加者を前に発表しました。

■教養卒論とは

学士課程3年次の秋に履修する全学必修2単位の文系教養科目です。学生はその授業の中で、入学後3年間、あるいは編入1~2年後のリベラルアーツ教育の集大成として、5,000字から10,000字の論文執筆に取り組みます。
学士課程教養教育の集大成―「教養卒論」
「教養卒論」(東京科学大学 教養コア学修科目のサイト)


バラエティに富んだ研究テーマと緻密な論理性

山崎先生と弓山先生

発表会の冒頭ではリベラルアーツ研究教育院長の山崎太郎教授※が挨拶し、「今回の優秀賞に選ばれた教養卒論は、題名だけを読んで大学名を当てられる人はいないのではないかと思うほど、バラエティに富んでいた」と指摘するとともに、「理工系の緻密な論理性があり、執筆作業を楽しみながら書いたことが想像できる内容であった」と述べました。さらに、リベラルアーツ研究教育院の弓山達也教授からは、授業の概要とねらい、特徴について説明がありました。


多様なバックグラウンドがもたらす多様な視点

1部発表者

発表会の中で、学生たちは自ら設定した課題をもとに探究し、その成果をまとめた論文についてスライドを用いて一人5分間で発表しました。

2部発表者

今年度も社会問題、科学技術、文化など多岐にわたるテーマが取り上げられました。ジェンダーの問題を扱ったものや、食文化に関するもの、映画や音楽といったエンターテイメントに関するものなど、さまざまなテーマが取り上げられました。また、海外にルーツを持つ学生による発表も多く、異文化の視点や多様なバックグラウンドが反映された内容でした。

質疑応答

発表後には質疑応答が行われ、短い時間の中でも、発表者は一つ一つの質問に丁寧に答えていました。

最後に益一哉学長※と井村順一教育担当理事・副学長※から講評があり、井村理事・副学長は、「知的活動には生成AIからは得ることのできない楽しさがあるので、今回経験したことを今後に生かしてほしい」と述べました。益学長は、「東工大の構成員は世の中を動かすことが求められており、今後もムーブメントを作ることが重要である」と講評しました。

益学長と井村理事

参加者からも「もう少し堅い内容を想像していたが、学生たちの発表は多様で興味深く、楽しく聴講できた」という声や、「ジェンダーや国際的な視点など、挑戦的なテーマが多く、非常に意義深かった」といった感想が寄せられ、終始和やかな雰囲気で発表会を終了しました。

※役職名はいずれも2024年7月時点

受賞論文を読むには

優秀賞受賞者の論文を収録した優秀論文集は、リベラルアーツ図書室(西9号館1階)で閲覧いただくことが可能です。(学内者限定・執筆者が掲載許可した論文のみ収録)

リベラルアーツ図書室 (大岡山キャンパス 西9号館E棟1階114号室)

開室日:月~金曜日10時~17時 祝日・年末年始は閉室
開室日時は今後変わる予定がありますので、図書室ウェブサイトをご確認ください。


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