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横断科目「歴史に学ぶ数学」をYouTube動画で紹介−理学院とリベラルアーツ研究教育院が協働

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2021.12.22

東京工業大学リベラルアーツ研究教育院(ILA)では、文系理系や分野の境界を越えた科目を数多く提供しています。その中で「横断科目」は理工系の学院とリベラルアーツ研究教育院が協働して開講する、東工大ならではの特徴的な科目群です。

2021年度第2Qに開講された横断科目「歴史に学ぶ数学」は、理学院とリベラルアーツ研究教育院が協力し山田光太郎理学院長(理学院)、加藤文元教授(理学院)、多久和理実講師(リベラルアーツ研究教育院)の3名が数学の歴史をたどりながら、そこから派生した話題について語り合う時間を取りました。最終回の鼎談の様子(約20分)を一般公開いたします。オンライン授業の雰囲気や、横断科目にかける思いを、ぜひ動画から感じ取ってください。

横断科目「歴史に学ぶ数学」鼎談内容

今年度の最終回の授業における鼎談は、古代の数学から非ユークリッド幾何学に至るまでの歴史の流れを振り返りつつ、多久和講師が山田教授と加藤教授に質問をするというインタビュー形式で行いました。

  • 大学院科目として横断科目を理学院から出した経緯(00:26)
  • 数学者が考える「数学の歴史」を学ぶ意義(03:08)
  • 数学者は「普遍(ユニヴァーサル)」や「正しさ」が好き? (09:39)
  • 数学は1つなのか?西洋的な数学に席巻されているのはたまたま? (13:40)
  • 「数学の歴史」を一般向けに語ることと、東工大生向けに語ることの違い(15:18)
  • 数学史に興味を持ってくれる人の受け皿はどこにある?(18:24)

バースのアデラードによる『原論』のラテン語訳の口絵(1309年-1316年頃)

バースのアデラードによる『原論』のラテン語訳の口絵
(1309年-1316年頃)

擬球面(pseudosphere)

擬球面(pseudosphere)

横断科目とは

横断科目は、理工系総合大学である東工大が提供する大学院生向け文系教養科目のひとつで、東工大内の各学院や学外の研究者や組織などと、リベラルアーツ研究教育院とが「横断的」に協働して企画・運営しており、理工系の分野の広がりを知り、分野を越えた俯瞰的な視点を獲得することを目指しています。
2016年のリベラルアーツ研究教育院創設時に開講され、2021年度は「長寿社会と生命」「社会のなかの科学技術」「未来のスポーツ・健康科学」「科学技術と身体の未来」「未来社会デザイン論」「水俣病から考える」などを含め7科目が開講されます。
2021年3月にはその総合的でレベルの高い講義内容に対し東工大教育賞・優秀賞が授与されました。

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※ 2023年3月15日 本文の一部を修正しました。

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