生命理工学系 News
7月21日、東京工業大学※ 地球生命研究所(以下、ELSI)で学ぶ有志学生が企画した小学生対象の「青空サイエンスレクチャー」が、大岡山キャンパスのグラウンドで開催されました。開催にあたっては、ELSIの藤島皓介准教授(地球生命コース 主担当)、小玉貴則特任准教授、理学院 地球惑星科学系の太田健二准教授、生命理工学院 生命理工学系の山田拓司准教授(生命理工学コース 主担当)の協力がありました。
本学教員が特別授業などを行う「おおたサイエンススクール」である大田区立清水窪小学校を活動拠点とする「清水窪サッカークラブ」所属の小学生を対象に、低学年から高学年まで約40人がサイエンスレクチャーとサッカーを楽しみました。青空サイエンスレクチャーでは、グラウンドで太田准教授や小玉特任准教授による、地球内部の話や地球と似た生命が存在できる惑星系の空間についてミニレクチャーが開かれました。
有志学生と教員も小学生と一緒にサッカーの試合を行った後、ミニレクチャーの内容からクイズが出題され、解答結果が試合の得点に加算される「サイエンスPK」が実施されました。
子どもたちや保護者からは、「子どもたちだけではなく、保護者もサイエンスレクチャーを楽しめた」「印象に残るイベントになった」「また機会を作ってもらえればうれしい」などの感想が寄せられました。
サイエンスレクチャーとサッカーを融合させた今回のイベントでは、研究内容を伝える知的面、および大学施設であるグラウンドの利用というハード面で地域に貢献しました。今後も、有志学生でユニークなイベントを企画して、地域の人たちに喜んでもらえるような地域貢献を継続していきます。
地球生命研究所(ELSI:Earth-Life Science Institute)は、2012年に東工大に設置された研究所です。ELSIの主な目的は、地球上の生命の起源と進化、そして宇宙における生命の可能性について研究を行うことです。研究者たちは、地球の形成や初期の地球環境、生命が誕生した条件などを多角的に研究し、物理学、化学、生物学、地球科学などの異なる分野の知識を統合して、生命の起源に関する根本的な問いに答えようとしています。
日本国内外から多くの研究者を集めて国際的な共同研究を推進しており、学際的なアプローチを重視しています。
おおたサイエンススクールは、東京都大田区主催の小学生を対象とした教育プログラムです。小学生の科学や技術に関する興味を深めることを目的として、実験や工作、講義などを通じて、科学や技術の基礎を学ぶ機会を提供します。地域の教育機関と連携し、子どもたちが科学や技術に触れる機会を増やすことで、将来の科学者や技術者の育成にも貢献しています。
※東京工業大学は、2024年10月に東京医科歯科大学と統合し、東京科学大学(Science Tokyo)となりました。