生命理工学系 News
大隅良典記念基金による2人への基礎研究支援を決定
東京工業大学は、40歳未満の若手研究者に対し基礎研究の資金を支援する「大隅良典基礎研究支援」の2022年度支援決定通知書授与式を1月26日にすずかけ台キャンパスで開催しました。
「大隅良典基礎研究支援」は2016年にノーベル生理学・医学賞を受賞した大隅良典栄誉教授からの寄附をもとに東工大が設立した「大隅良典記念基金」を原資に、2018年度に立ち上げられました。本支援は長期的な視点が必要な基礎研究分野における若手研究者支援を目的として研究費の支援を行います。第5回目となる2022年度は9人の応募があり、2人が採択されました。
以下の1、2の条件を両方満たす研究提案であること。
原則支援開始日より1年間。
ただし、研究計画によっては2年間の計画申請まで可能。
1件あたり250万円まで。
だだし、支援金額は審査により決定し、また提案内容に応じて別途考慮することがある。
所属 | 職名 | 氏名 | 研究課題名 |
---|---|---|---|
助教 |
磁性ワイル半金属薄膜・ヘテロ界面における量子スピン輸送現象の解明 |
||
助教 |
レアアース金属酵素の生物学的意義の解明 |
授与式では、2人の支援採択者に対して益一哉学長から本学の基礎研究支援の取り組みについての説明の後、大隅栄誉教授より祝辞がありました。また、支援採択者と益学長、渡辺治理事・副学長(研究担当)らの審査員、大隅栄誉教授を交えた懇談が行なわれ、採択者の現在取り組んでいる研究テーマなどについて活発な意見が交換されました。
東京工業大学は、今後も日本の礎となる基礎研究に対する支援を続けていきます。
大隅良典栄誉教授が2016年、「オートファジーの仕組みの解明」によりノーベル生理学・医学賞を受賞したことを機に、将来の日本を支える優秀な人材を育成するため、経済的支援が必要な学生が本学で学ぶための修学支援(奨学金)並びに長期的な視点が必要な基礎研究分野における若手研究者支援の推進など、研究分野の裾野の拡大を目的として設立しました。
「基礎研究支援」は大隅栄誉教授が、若い人がチャレンジングな課題に取り組める環境整備や次世代を担う研究者の育成支援について要望したことに基づき、発足しました。
東工大は大隅良典記念基金をさらに充実させるため、寄附を受け付けています。
大隅良典栄誉教授が「オートファジーの仕組みの解明」により、2016年ノーベル生理学・医学賞を受賞しました。受賞決定後の動き、研究概要をまとめた特設ページをオープンしました。
「大隅良典記念基金」は、大隅栄誉教授がノーベル賞を受賞したことを機に、将来の日本を支える優秀な人材の育成などを目的として設立されました。学生の修学支援や若手研究者の研究支援などに活用します。