生命理工学系 News
東京工業大学が参加する四大学連合は10月11日、第15回四大学連合文化講演会をオンラインによるライブ配信で開催しました。この文化講演会は例年、加盟大学等の会場で開いていましたが、2020年度は新型コロナウイルス感染防止のため、オンラインで開催しました。
四大学連合は、東京工業大学、東京医科歯科大学、東京外国語大学、一橋大学の4大学が2001年、結成しました。それぞれ独立性を保ちつつ、研究教育の内容に応じて連携を図ることで、これまでの高等教育で達成できなかった新しい人材の育成と、学際領域、複合領域の研究教育の更なる推進を図ることを目的としています。
四大学連合のアウトリーチ活動として、4大学の8研究所が主体となって、毎年度、文化講演会を開催し、最新の学術研究をわかりやすく解説しています。
第15回を迎えた今回は、「学術研究の最前線:環境・社会・人間」をテーマとしました。東工大の益一哉学長による開会挨拶の後、主に高校生を対象とした、東工大の学生によるキャンパスライフの紹介コーナーを新たに設けました。物質理工学院 材料系の伊藤龍寿さん(学士課程3年)と生命理工学院 生命理工学系の鈴木実乃里さん(学士課程4年)が大学の日常生活を説明し、視聴者との活発な質疑応答も行われました。
続いて、4大学を代表する4名の研究者が、科学技術、医療、文化、社会・経済など、さまざまな視点からの講演を行いました。
本学からは、科学技術創成研究院 化学生命科学研究所の中村浩之教授から「がんの低侵襲治療法(中性子捕捉療法)承認までの軌跡と今後の展望」に関する研究成果を紹介しました。
今回のオンライン文化講演会は、オンライン開催の利点を生かして、日本全国、さらには海外から、10代~60代以上の幅広い年代の300名近い多数の方が視聴しました。視聴者からは「4大学それぞれの特色を生かした研究成果を知ることができ、大変有意義でした」「遠隔地のため、はじめて参加しました。引き続きオンライン開催を続けてください」「今後も各大学の学生による大学生活の紹介を続けてほしい」などの声が寄せられました。