生命理工学系 News
東京工業大学に2020年4月に入学した学士課程の新入生と編入生は約1,200人います。新型コロナウイルス感染予防のため入学式は中止され、キャンパスへの通学もできませんが、大学生活に欠かせない情報を知るオリエンテーションは4月23、24、27日の3日間、オンラインで行われました。
高校生から大学生へ移行するこの時期には、時間割を自分で作ることからはじまり、授業だけではなく学生生活全体をデザインしながら、受け身ではなく主体的な学びへと「学びのモード」の転換が求められます。このオリエンテーションには98.5 %の学生が自宅等から出席し、東工大の教育システムや学生支援の制度を知る機会となりました。また、欠席した学生へも教員が個別に対応しました。オンラインによる授業は5月4日から始まり、ウィズ・コロナ時代に対応した新しい大学の学び方に新入生は取り組んでいます。
オリエンテーションは新入生・編入生を所属する学院によって18のクラスに分けて開かれました。
2時間にわたるオリエンテーションは全学共通のプログラムで始まりました。益学長は、複数同時開催の時間をやりくりしながら全クラスで直接学生にお祝いのメッセージを伝えました。学生支援センター修学支援部門員で工学院機械系の志村祐康准教授からは「本学教育システムの特徴と学生支援体制について」と題した説明がありました。具体的には、本学には東工大生のなりたい未来を実現する様々なキャリアパスがあること、また、今回新設された「新入生Welcome(ウェルカム)相談窓口」だけでなく、学内には様々な相談窓口があることを紹介しました。学生支援センター教員のパートは、志村准教授以外に4名の教員が分担して担当しました。続いて、教務課による教務関係ガイダンスは、動画を事前に準備し全クラスで配信しました。
共通オリエンテーションの後、学生が所属する学院別のオリエンテーションに移り、各学院独自の科目の説明や学院ごとのプログラムが続きました。生命理工学院では、研究倫理からウェブ会議システムZoom(ズーム)の使い方まで幅広く説明がありました。
オリエンテーション当日は、新入生の反応が見えにくい点もありましたが、後日実施したアンケートでは、新入生より、「東工大に入学したという実感がわいた。」「東工大で学ぶことが楽しみになった。」「全力でサポートしてくださるのを感じて安心した。」などの声が届きました。
オリエンテーションを主催・運営した学生支援センター修学支援部門では、例年、少人数のユニット(所属する学院を超えて新入生を15人程度に分けたクラス)単位で、東工大卒業生と先輩学生による新入生ガイダンスを開催しています。今年も10名の先輩学生が準備をしてきましたが、新型コロナウイルスの影響により、動画で代替しました。オンラインでの学士課程新入生向けオリエンテーションは初めての試みでしたが、新入生の皆さんと共に創る新しい形となりました。
お問い合わせ先
学生支援センター修学支援部門
E-mail : concierge.info@jim.titech.ac.jp
学生支援課 支援企画グループ
E-mail : gak.sie@jim.titech.ac.jp