生命理工学系 News
2019年11月16日(土)に「第15回東工大バイオコン2019」がすずかけ台キャンパスのすずかけホールにて開催されました。
授業「バイオものつくり1,2」ではバイオに関連した社会に役立つ幅広いものつくりを通して、バイオに関する基礎力を身につけることを目的に学生のバイオに関連した創造性の育成を行なっています。
「バイオの理解を深めるためのものつくり」をテーマとして、114名の学生が17チームに分かれてオリジナルな「ものつくり」に取り組みました。
お互いをよく知らない学生同士がチームを組み、限られた予算内でテーマに合ったものつくりを考え、実践する。当日のコンテストに向けて約半年間、各チームが自ら考え、実験や制作など進めていきました。
「東工大バイオコン」は上記授業での成果を発表し競うコンテストです。各チームは11分の持ち時間が与えられます。その中で今まで行なってきたものつくりの目的や実験の手法、集まったデータの結果などの発表を行います。各チーム、趣向を凝らした発表となりました。
様々な分野からお越しいただいた審査員の方々からの質問やアドバイスもいただき、自チームだけでなく他チームの発表からも学びの多い時間となりました。
以下が今年度の発表テーマです。
班 | テーマ | 班 | テーマ |
---|---|---|---|
A | 昆虫の翅の"ダイヤモンド構造" | J | 身近なものからせっけんを作る |
B | ゲームで知ろう ~消化酵素のしくみ~ |
L | 植物由来のバイオ接着剤をつくる |
C | ヨーグルトで発電! | M | 光合成スイッチ ~見えないものを視覚で捉えよう!!~ |
D | かたつむりのフンでクレヨンをつくってみた!! | O | ブルーベリーから作る変色絵の具 |
E | スズメをつくってみた | P | 目で見るバイオ | F | とめどない酸化に抗う ~抗酸化の神秘~ | R | エセ科学検証 ~微生物と音~ |
G | 消化酵素ゲーム | S | 栄養バランスを色で表現 |
H | 細菌を倒して抗体を作れ!最新ボードゲーム!!! | T | ごみから作るバイオバッテリー |
I | 筋電を使って遊ぼう |
各チームの発表後に、小中学生や近隣の方を招いて全チームの「ものつくり」を体験していただく「おためしタイム」を行いました。
チームごとに展示ブースを設け、作品の説明や発表では伝えきれなかった事をお話したり、実演などを行いました。
おためしタイム終了後、審査員の方々による審査が行われました。審査結果は、審査員の評価に合わせて、コンテストに参加している学生自身、そして「おためしタイム」にお越しいただいた一般のご来場者の方々の投票で決まります。学内・学外から選ばれた 7人の審査員にはそれぞれ10票、学生には各1票(自チーム以外に投票)、一般のご来場者の方には各2票の投票権が与えられました。発表とおためしタイムを含めた総合評価で結果が決まります。
今年度の審査結果は以下の通りです。
優勝 |
I 班 「筋電を使って遊ぼう」 |
---|---|
準優勝 |
A班 「昆虫の翅の"ダイヤモンド構造"」 |
三位 |
M班 「光合成スイッチ ~見えないものを視覚で捉えう!!~」 |
産学連携賞 |
T班 「ごみから作るバイオバッテリー」 |
審査員奨励賞 |
D班 「かたつむりのフンでクレヨンをつくってみた!!!」 |
E班 「スズメをつくってみた」 |
|
ものつくりセンター賞 |
R班 「エセ科学検証 ~微生物と音~」 |
横浜市教育委員会賞 |
O班 「ブルーベリーから作る変色絵の具」 |
半年間という短い間とはいえ、「研究」の第一歩を踏み出した学生たち。すべてのプログラムを終えたあとは皆晴れやかな顔で、学生同士や先生方、TAの先輩方、そして審査員の皆様方と談笑する姿が見られました。今回の経験による多くの学びが、今後の学生たちの輝かしい研究生活に強く結びつくことと思います。 様々ご協力いただいた皆様、誠にありがとうございました。