生命理工学系 News

ウィンタープログラム学生交流 第5回ホームビジット開催報告

今回からタンデムパートナー制度を導入

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2019.02.22

昨年の12月中の週末に留学生の日本文化体験および東工大生との学生交流を目的としたホームビジット(家庭訪問)が行われました。このプログラムは、本学協定校等からサマープログラムとウィンタープログラムに参加する学生を対象としており、今回で5回目の開催となります。

また、日本人学生との交流の活性化を望むウィンタープログラム参加学生の要望に応えて、新たに本学学生の協力を得た語学パートナー(通称タンデム)制度の利用を呼びかけたところ、日本人学生と海外留学生の8組のペアが誕生しました。

語学パートナー(通称タンデム)制度とは

タンデムパートナー企画運営 足達哲也さん(工学院 システム制御系 修士課程2年)

2018年秋に私を中心に何人かの本学学生と共に有志団体ACTION(アクション)を立ち上げ、語学パートナー(通称タンデム)制度の企画・運営を行っています。

タンデムとは、異なる外国語を学ぶ異なる国からの学生(例えば英語を勉強する日本人と、日本語を学ぶ海外留学生)でペアを組み、お互いに語学学習を助けてあげるもので、私も派遣交換留学生としてドイツ留学中に現地でこの制度を利用していました。語学学習、特に会話の練習はなかなか1人での学習では機会が得られないのですが、この制度によって本学の日本人学生および海外からの学生も楽しみながら語学学習に取り組めると同時に、学内の異文化交流の促進に貢献するのがねらいです。

タンデムパートナーに参加した学生のメッセージ

参加学生:ニューサウスウェールズ大学 シュテインマン・アレクシスさん

本学学生:太田龍之介さん(工学院システム制御系 学士課程2年)

太田さんのコメント

左から太田さん、アレクシスさん

私がタンデムをやることになったきっかけは後輩からの紹介でした。というのも、私はこの春にオーストラリア超短期留学プログラムに参加することをその後輩に伝えていたので、タンデムを紹介されたのです。英語を話すことに苦手意識があったので、少しでも克服できたらと思い、巡ってきたチャンスに乗っかることにしました。初めてパートナーに会うときはすごく緊張しました。しかし、私のパートナーのアレクシスはすごく穏やかで、真面目で、面白い人だったので、すぐに馴染むことができました。彼は、海外経験が豊富で色々な国での出来事を話してくれました。また、外国人ならではの視点を持って話してくれるので、普段自分では気づけない日本の良さを再認識することができました。年賀状等の日本独自の文化を彼に説明するのが難しかったです。(笑)タンデムは東工大にいながら外国人と気楽にコミュニケーションが取れるし、英語を実践できる素晴らしい制度だと思います。ここには書ききれないぐらい多くのことを教わったし、貴重な経験になりました。また、タンデムをやりたいです!

ホームビジット

ホームビジット受け入れ家庭、東工大生からのメッセージ

参加学生:メルボルン大学 グッドリッジ・デビットさん

本学学生:足達哲也さん(工学院 システム制御系 修士課程2年)

足達さんのコメント

左から足達さん、デビットさん

昨年に引き続きホームビジットの受け入れをさせていただきましたが、前回とは異なり日本での滞在経験が豊富な学生の受け入れだったのでまた新鮮で楽しい時間を過ごせました。日中は上野の国立科学博物館に訪れ日本の科学技術の歴史に関する展示を見た後、散歩がてら旧岩崎邸庭園と東京大学本郷キャンパスを散策しました。こういう機会に海外の人と訪れたことのない場所に赴き色々と話をすることは、日本のことであっても新たな気づきが多いので大変有意義な時間でした。自宅での夕食時にはお互いの家族の出生や家系に関して紹介し合う場面があり、そこで日本の戸籍に関して実物を見せながら説明してあげると非常に興味深そうに聞いてくれました。本学の学生は、海外の人たちとコミュニケーションを取るということに対して苦手意識を持っている人が多いと思います。ただ、それでもそういった国や言語を超えた交流に興味があるなら、まずは挑戦してみることが大切だと思います。そういった点でこのホームビジットもタンデムも、そんなアクションの良いきっかけになるプログラムだと思います。

参加学生:ニューサウスウェールズ大学 シュテインマン・アレクシスさん、
ニューサウスウェールズ大学 ダイ・ジェシカさん

本学学生:真保恵美子さん(生命理工学院 生命理工学系 修士課程1年)、
山浦由也さん(生命理工学院 生命理工学系 修士課程1年、第1回ホストファミリー)
佐々木翔一さん(工学院 機械系 修士課程1年)

真保さんのコメント

テニス部の仲間を誘ってホームビジット

はじめは、楽しんでもらえるか、楽しむことができるかととても心配で緊張していました。しかしアレクシスとジェシカはとても気さくで話しやすく、会ってすぐに緊張が解けました。みんなで話したり食べたり飲んだりするのは非常に楽しく、あっという間に5時間ほど経ってしまいました。私は英語や話が得意というわけではありませんが、新たな価値観に出会えるという点で国際交流は楽しいと思っています。アレクシスとジェシカと話している中でも、日本やオーストラリアについてだけでなく、価値観・考え方など、新鮮な視点をたくさん感じました。ホームビジットプログラムは、はじめはハードルが高いと思ってしまうかもしれませんが、留学生にとっても東工大生にとっても良いものになると思います。ぜひ友達を誘って気軽に手を挙げてみてください。

本学職員の家庭でのホームビジット

参加学生:メルボルン大学 オコナー・ジェームスさん
同大学リ・ハオウェンさん、オーストラリア国立大学 アルマハナディ・レイラさん

本学学生:釜坂みおさん(工学部 高分子工学科4年)

釜坂さんのコメント
私は、3人のオーストラリアからの留学生と共に職員の方のお宅を訪問しました。留学生とはこのホームビジットの前にお話をする機会がありましたが、3人とも日本の家庭を伺うのは初めてということで、とてもこの訪問を楽しみにしていました。当日は、職員の方がご用意くださったお鍋やきんぴらごぼう等をいただき、日本の家庭料理を楽しみました。一つ一つのお料理や調味料に関心を持ち、私やご家族の方に質問をしていたことが印象に残っています。ごちそうをいただいた後は、かるたやけん玉など、日本の伝統的なおもちゃを楽しみました。かるたで遊んでいた際、留学生の内2人はひらがなやカタカナを完璧に読めたので、職員の方のお子様ととてもいい勝負を繰り広げいて、とても面白かったです。今回のホームビジットを通して、留学生が日本の文化や生活、食事の一つ一つにとても興味を持ってくれていることを実感しました。とても楽しい時間を過ごすことが出来ました。おもてなしをしてくださった職員の方、ご家族の皆様、ありがとうございました。

初めてのお稲荷さん作り、子供たちと一緒にカルタを楽しむ様子

初めてのお稲荷さん作り、子供たちと一緒にカルタを楽しむ様子

本プログラムは、「スーパーグローバル大学創成支援事業(Top University Global Project)」による取組みの一環として開始しました。

「スーパーグローバル創成支援事業」は、2015年に文部科学省が開始したプログラムで、日本の高等教育の国際競争力の向上を目的に、海外の卓越した大学との連携や大学改革により徹底した国際化を進める、世界レベルの教育研究を行うトップ大学や国際化を牽引するグローバル大学に対し、制度改革と組み合わせて重点支援を行うことを目的としています。

東京工業大学は、これからも留学生と本学学生の交流の場を創出するため様々な活動を行っていく予定です。

お問い合わせ先

国立大学法人 東京工業大学 留学生交流課

E-mail : summer.program@jim.titech.ac.jp
       winter.program@jim.titech.ac.jp

Tel : 03-5734-3785 / 3786

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