生命理工学系 News
2018年10月9日~12日に、東京工業大学が加盟しているMIRAIプロジェクト※が主催する第2回MIRAIセミナーが東京で開催され、本学から、関口秀俊副学長(国際連携担当)ほか、6名の教職員が参加しました。
MIRAIセミナーは、2017年から始動したMIRAIプロジェクトの活動の一つとして、毎年秋に開催されています。2017年にルンド(スウェーデン)で開催された第1回セミナーに続き、第2回セミナーは、東京で開催されました。今年は、日本とスウェーデンの外交関係樹立150周年でもあり、スウェーデン大使館、MIRAIプロジェクトに参加している在京大学の協力によって、開催されました。
9日には、翌日からのセミナーに先駆け、本学の田町キャンパスにて、MIRAIプロジェクトの理事会が開催され、本学を含む日本の8大学およびスウェーデンの7大学の関係者が一堂に会しました。理事会では、2018年に開催されたワークショップの報告や、2019年に向けての活動計画や2019年のプロジェクト期間終了後の方針などについて、意見交換が行われました。
10日は、「高齢化社会における持続可能な社会システムとテクノロジー」をテーマに東京大学でセミナーが開催されました。開会式に続いて、文部科学省とスウェーデン教育研究省、スウェーデン起業イノベーション省の代表者による、両国の科学技術協力の強化に向けた共同文書への署名式が行われ、その後、2014年にノーベル物理学賞を受賞した名古屋大学の天野浩教授らによる基調講演が行われました。
午後に行われたパネルディスカッションでは、本学から生命理工学院の山田拓司准教授(生命理工学コース主担当)がパネリストとして登壇し、両国を代表する若手パネリストと共に活発な議論を行いました。
11日からは、材料科学、サステイナビリティ、エイジングの分科会及びイノベーションのワークショップが、それぞれ、東京大学、上智大学、早稲田大学で開催されました。本学からは、科学技術創成研究院の山口猛央教授、物質理工学院の早水裕平准教授、環境・社会理工学院の藤井学特任准教授、大橋匠助教らが各分科会に参加し、両国の研究者との交流を行いました。
最終日の12日には、MIRAIセミナー理事会及び各分科会からの報告や来年に向けた活動のアイデアなどの意見交換が行われ、第3回MIRAIセミナーは2019年にスウェーデンで開催されることが決定したほか、2019年以降もMIRAIプロジェクトの活動が継続できるよう、関係各所に働きかけていくことを確認しました。
MIRAIプロジェクトとは、2015年に東京で開催された日本・スウェーデン学長サミットにおける合意を契機として、スウェーデンの7大学(シャルマーズ工科大学、リンシェーピン大学、ルンド大学、ストックホルム大学、ウメオ大学、ヨーテボリ大学、ウプサラ大学)・日本の8大学(広島大学、北海道大学、九州大学、名古屋大学、上智大学、東京大学、東京工業大学、早稲田大学)が連名でスウェーデン研究・高等教育国際協力財団に応募、採択となった2017年から2019年までの3年間のプロジェクトです。同プロジェクトは、サステイナビリティ(持続可能性)、材料科学、エイジングの3つの分野を中心に、両国の共同研究を推進、若手研究者の育成・交流を目的としています。