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キャリアの階段を登り続けるマルチステージな生き方

平成30年度第4回(通算第71回)蔵前ゼミ印象記

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2018.10.02

2018年7月20日、すずかけ台キャンパスJ221講義室と大岡山キャンパスのS223講義室(遠隔講義室)にて、

平成30年度第4回蔵前ゼミ(通算第71回)が開催されました。

蔵前ゼミは同窓生による学生・教職員のための講演会です。

日本社会や経済をリードしている先輩が、これから社会に出る大学院生に熱いメッセージを送ります。

卒業後の進路は?実社会が期待する技術者像は?卒業後成功する技術者・研究者とは?など、就職活動(就活)とその後の人生の糧になります。

講師:山口修一先生

1983年 東京工業大学 大学院理工学研究科 機械工学専攻 修士課程修了
(株)マイクロジェット 社長

講師の山口修一先生

講師の山口修一先生

当日の印象記を、博物館の広瀬茂久特命教授が綴りました。その一部をご紹介します。

恋愛の世界では「押してダメなら引いみろ」が定石となっている。研究開発の世界でも思うように進まないときは発想や視点を変えてみるといいようだ。特に理系人は論理的に深く掘り下げ 問題を解決するのが得意だが、理詰めでは解決きない場合もある。そんなとき私たちは往々にして、窮地から抜け出すために「諦る理由」を考えたり、友人に相談して「そこまでやっただけも偉いよ」と慰めてもらったりする。これは私たちに備わった生体防御反応のひとつで、過度のストレスから身を守るための正当な行動ゆえ否定されるべきものではない。しかし、その前に「視点を変えて問題の本質を考え直してみよう」というのが山口さんの地獄を見るような経験に基づくアドバイスだった。標語としては「押してダメなら引いてみろ」が分かりやすくていと思うが、専門的には、視点を広げて人が思いつかな意外な活路を見いだす思考方法をラテラルシンキング(Lateral thinking)ということも覚えておきたいところだ。

山口さんの人生そのものといえるインクジェットとの出会いの伏線は、卒業研究の研究室配属の日にちを間違えたことに始まり、就活では超優良企業を内定式当日にドタキャンして一からやり直し、故郷の会社に勤めることにしたことにあった。入社後10年間に多額の開発費を使ってさまよった地獄。それでも光は見えず周囲からの目も厳しくなる中、とうとう敗走の準備。そのような状況下で、再び地獄に戻り、インクジェットで最難関とされていたピエゾ方式の開発を継続させたものは何だったのかを見ていくことにしよう。

印象記のつづきは以下のPDFよりご覧ください。

講演中の山口さん

講演中の山口さん

会場風景(すずかけ台、J221講義室)

会場風景(すずかけ台、J221講義室)

会場風景

会場風景

交流会でまずは乾杯

交流会でまずは乾杯(すずかけホール3Fラウンジ)

交流会を盛り上げてくれたMicrojetの社員の皆さん

交流会を盛り上げてくれたMicrojetの社員の皆さん
(中央、右端)と学生

交流会の山口さん

交流会で「インクジェットで、衣服にセンサーを
プリントすることもできる」と力説する講師の山口さん

竹山さん(1970 機械、神奈川県支部事務局長)
工作機械メーカー一筋で、運よく54歳で役員になったので役職定年は経験しなかった。同級生の一人は秋田大の医学部に入り直し医者をしている。様々なキャリアを念頭に学生の皆さんに先輩としてアドバイスが出来るかも知れないので、交流会にも参加して欲しい。
橋爪さん(1971 化学 73MS;第43回講師)
著書を恵与くださった山口講師に感謝。米国では優秀な人ほど起業をする傾向にある。日本では未だエンジェル支援が少ないというハンディはあるが、起業も視野に入れて、山口さんのように真剣にキャリアデザインをしたいものだ。
錦織さん(1962 窯業、元支部長;第6回講師)
10年前に三島総合理工学研究科長と広瀬生命理工学研究科長と相談して始めた本ゼミがこのように定着したのは感慨深い。いい仕事をするには、上位のポジションにつく必要があるが、そのためには人脈と情報の取り方が重要になる。本ゼミと交流会を活用して欲しい。
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