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石田忠准教授が令和2年度科学技術分野の文部科学大臣表彰「若手科学者賞」を受賞

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2020.06.12

石田忠准教授(ライフエンジニアリングコース 主担当)が、科学技術に関する研究開発、理解増進等において顕著な成果を収めたとして令和2年度科学技術分野の文部科学大臣表彰 「若手科学者賞」を受賞しました。

「若手科学者賞」は、萌芽的な研究、独創的視点に立った研究等、高度な研究開発能力を示す顕著な研究業績をあげた40歳未満の若手研究者を対象としています。令和2年度の受賞者数は97名です。

若手科学者賞

石田忠 工学院 機械系 准教授

受賞業績:マイクロマシンと電子顕微鏡の融合システムの研究

石田准教授

石田准教授

世の中にはわかっているようで実はわかっていないことが沢山あります。例えば、「摩擦」は高校で学習しますが、そのメカニズムは未だわかっておらず、経験則で利用されています。この摩擦による経済損失は我が国だけでも年間10兆円を超えるといわれ、摩擦がどのように生じているかナノスケールで明らかにし、制御できるようにすることが重要です。私はこのような現象のメカニズムを明らかにするために、ナノスケールで現象を観察しながら実験を行いました。具体的には、多機能性が特徴であるマイクロマシンを電子顕微鏡に組み込み、ナノスケールの観察下で摩擦や電気、熱等の実験を可能にしました。さらにマイクロ流路と電子線透過膜を電子顕微鏡に組み込み、物理・化学・生物という分野の垣根を超えたナノスケール観察下での実験を可能にしました。本研究によって、ナノテクノロジーのさらなる発展が期待でき、多くの社会課題の解決につながります。今後は本成果を足掛かりに、バイオ・医療の研究に発展させる所存です。

最後に、本研究の成果は、国内外の多くの共同研究者の方々との協力のもと得られたものです。この場をお借りして心より感謝申し上げます。今後、この分野のさらなる発展には、より多くの人の協力が必要です。ご興味のある皆さん、ぜひ一緒に研究しましょう。

独自に開発したナノスケール観察下実験装置とそれを用いた代表的な実験の観察結果

独自に開発したナノスケール観察下実験装置とそれを用いた代表的な実験の観察結果

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