機械系 News
攻殻機動隊 リアライズプロジェクト(REALIZE PROJECT)「ザ アワード(the AWARD) 2016」の義体(ロボット)部門グランプリを工学院 機械系の鈴森・遠藤研究室が受賞しました。3月25日に東京ビックサイトで行われた「アニメ ジャパン(Anime Japan)2017」の中で表彰式が開催され、鈴森康一 工学院 教授、鈴森・遠藤研究室の車谷駿一さん(工学院 機械系 博士後期課程1年)、森田隆介さん(工学院 機械系 修士課程1年)が出席しました。
アニメ「攻殻機動隊」が発表されて25年の節目となる2014年の秋に、企業、大学の研究開発者、公共機関、そして攻殻機動隊製作委員会が、産学一体となって、攻殻機動隊に描かれている数々の近未来テクノロジーの実現を追究するプロジェクトとして攻殻機動隊リアライズプロジェクトが立ち上がりました。
今回の「ザ アワード 2016」では、2016年4月から2017年2月までに「攻殻機動隊リアライズプロジェクト」の公式ウェブサイトならびにSNSで紹介された国内先端テクノロジーニュースの中から、最も攻殻機動隊らしいテクノロジーが選出されました。読者のリーチ数、インプレッション数、アクション数を事務局が集計、順位付けした1~10位のニュースの中から、プロジェクト顧問である専門家、攻殻機動隊製作委員会ならびに制作陣によって、「電脳(人工知能)」「義体(ロボット)」の2部門のグランプリと、審査員特別賞を選出しました。
鈴森康一 教授が研究する、これまでより細くしなやかな人工筋肉の研究が評価され、今回の受賞となりました。本研究成果をもとに2016年に東京工業大学・岡山大学発のベンチャーである株式会社 s-muscle(エスマスル)が設立され、人工筋肉を筋繊維として編み込むことで、軽く、柔らかく、着心地のよい介護福祉用サポートスーツやコルセット、 新しいロボットや福祉機器への活用が期待されています。
SFアニメはロボット研究の強い原動力の一つです。その中でも熱心なファンの多い「攻殻機動隊」に評価して頂いたことは大変うれしく思います。これを励みに、人工筋肉のロボット応用研究をさらに加速しようと思います。
SFアニメの金字塔である「攻殻機動隊」に自分の研究を高く評価していただき、アニメやゲームに親しみを持って育った世代として、今回の受賞を大変嬉しく思っています。今後も新規性、実用性だけでなく、皆さんに身近でワクワクするようなロボット研究に励んでいきたいと思います。
SFロボットに憧れ、それを実現したくてロボット研究の道を選んだ身として、このような賞を頂けたことは非常に光栄です。まだまだ課題は山積みですが、一つ一つ解決していけるよう、引き続き頑張ります。