リベラルアーツ研究教育院 News
東京工業大学リベラルアーツ研究教育院 日本語セクションは7月6日、大岡山キャンパス西1号館の留学生ラウンジで七夕イベントを行いました。多数で集まる開催は4年ぶりで、20人近くの留学生が参加しました。 最初に、リベラルアーツ研究教育院 日本語セクションの山元啓史教授が、紙芝居を使って七夕の物語を英語で紹介しました。七夕は中国の伝説が起源で、短冊に願い事を書いて笹に吊す風習は、日本で始まったと言われています。留学生たちは珍しそうに紙芝居を見ていましたが、「カタン、コトン、カタン、コトーン」と織姫が織る機織りの音を表現する山元教授の語り口に魅せられ、物語の世界に引き込まれていました。
次に日本語セクションの小松翠講師が、短冊に願いを書くための日本語の仮定法「~しますように」について説明し、留学生たちはわからない言葉や表現の仕方を質問しながら、思い思いの願いを短冊に書きました。「卒業できますように」、「良い論文が書けますように」のような自身の願いから、「家族が健康でいられますように」、「両親が私を誇りに思ってくれますように」など、家族への思いがつづられているもの、また、「世界が平和になりますように」といった願いもありました。
短冊の作成・飾り付けが一段落した後、『たなばたさま』をBGMに、留学生たちは、日本語セクションの榎原実香講師が作った笹飾りを手本に網や提灯などを作り、日本語セクションの佐々木藍子准教授の説明を聞きながら折り紙を折って、笹に飾りました。平面の紙が立体に変わることを楽しんだり、飾りを見せ合ったり、「子どもの頃に戻ったようだ」と喜ぶ留学生もいました。
最後に、華やかに飾り付けられた笹と記念写真を撮り、イベントは終了しました。
リベラルアーツ研究教育院 日本語セクションでは、七夕イベントや習字をはじめ、帰国が近い留学生のためのフェアウェル・パーティー、ヨガのワークショップ、マンガとイラストフェスティバル、日本語能力試験に関するイベントなど、日本語や日本文化を学ぶためのさまざまなイベントを開催し、学生たちの交流を図ります。