リベラルアーツ研究教育院 News

表現することの楽しさや喜びを知る。―インプロ(即興演劇)+吹奏楽コンサートを開催

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2022.09.14

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リベラルアーツ研究教育院の文系教養科目である「人文学系ゼミ(インプロ※/吹奏楽)」企画のコンサートが2022年7月28日に「TAKI PLAZA」で開催されました。
※「即興」を意味する「Improvisation(インプロヴィゼーション)」の略で一般的にインプロ(Impro/Improv)は即興演劇を表す

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高尾隆教授が指導する「人文学系ゼミ(インプロ/吹奏楽)」では、インプロ(即興演劇)と吹奏楽を中心としたパフォーミングアーツを理論的、実践的に学習し、さまざまなバックグランドを持った学生が一同に会して「楽しむこと」をモットーに表現芸術を学んでいます。これまでワークショップなどを通じてそれぞれのチームが学んだパフォーマンスを、この日集まった観客の前で披露しました。

インプロチームは「私は木です」「ワンワード」「スローモーション実況中継」「イルカの調教」「プレイブック」の5演目を即興でプレイ。台本をベースに稽古を重ねて役柄を演じる従来の“演劇”とは異なり、ゲームのように一定のルールが決まっている演目をその場で決めて、演者のキャラクターやセリフはすべて即興で行います。どんな内容の演目になるのか、演者も観客もわからないというインプロならではの即興演劇を、学生たちは頭と体をフル回転してメンバーの表現に素早く反応しながら各演目の数シーンを上演しました。

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ユニークな演技に、会場も沸きました

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参加メンバーたちは「インプロを通じてコミュニケーションを学ぶ中で、相手の欲していることがわかるようになってきた」「うまく言えないけど楽しい」「子どものころの演劇体験が忘れられず、このゼミを履修しようと思った」と、インプロを学んだ感想などを生き生きと述べました。

ライブ芸術表現としての表現力を高める

次に吹奏楽チームによるコンサートを開催。高尾隆教授が指揮し、チームを構成している楽器の説明や演奏する曲目を解説しながら、「アンセム」「葬送音楽」「子どものマーチ『丘を越えて彼方へ』」「コラーリア」「イン・ザ・ムード」と、時代や作曲家の国籍、ジャンルが異なるさまざまな曲の演奏を披露。学年も楽器経験もさまざまな30名のメンバーによる演奏は、集まった観客を魅了しました。

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吹奏楽の経験が多い参加メンバーは「演奏だけではなく指揮もやらせてくれる」「高尾先生の指導は自分が高校まで経験したものと違う。ただ演奏するだけではないところが楽しい」と、「人文学系ゼミ(インプロ/吹奏楽)」を選択した理由を述べました。

今回のコンサートを企画、指導した高尾教授は「パフォーミングアーツには緊張との向き合い方、仲間を信頼し協力すること、観客とのライブのやりとりなど、実際に舞台に立つことでしか学べないことがたくさんあります。今回『TAKI PLAZA』というすばらしい空間で、温かい観客の前でパフォーマンスでき、学生たちは大きな経験と自信を得ました。このゼミでは芸術それ自体を学ぶのみならず、芸術を通してコミュニケーションやチームワーク、リーダーシップを学ぶことを目指しています。東工大の受験を考えている人の中には、理工系にも芸術にも関心がある人もいると思います。東工大には即興演劇や吹奏楽の授業があって、演劇や音楽を実践的に学ぶことができるのを知ってもらい、ぜひ東工大に来てほしいです」と話していました。

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ゼミを指導する高尾隆教授、ワーグナー作曲「葬送音楽」について解説するリベラルアーツ研究教育院 院長の山崎太郎教授


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