生命理工学系 News
ELSIの松浦友亮教授(生命理工学コース主担当)と藤島皓介准教授(生命理工学コース主担当)がそれぞれ海外の研究者とともに、国際的に名高いHFSPプログラムグラントおよびHFSP若手研究グラントを受賞しました。
HFSPはフランスのストラスブールに本部を置く国際ヒューマン・フロンティア・サイエンス・プログラム機構(HFSPO)が実施する国際研究支援プログラムです。ライフサイエンスに特化した最先端の学際的研究において、大陸間の研究者による分野横断的な研究連携を促進することを目的として設立されました。2023年の募集では、合計596通のプロポーザルから9件の若手研究グラントと25件のプログラムグラントが採択されました。
松浦先生はDieter Braun博士(LUM Munich)、Kerstin Göpfrich博士(U Heidelberg)とともに ‘Autonomous evolution of synthetic cells under non-equilibrium conditions’という題目で受賞しました。
「自律的な進化が私たちの研究のキーワードです。私たちは、非平衡な環境下で、あらゆる生物の最も重要な特徴の一つである進化可能性を持つ原始細胞を作ることを目指しています」
また藤島先生はStephen Freeland博士(University of Maryland), Stephen Fried博士 (Johns Hopkins University) , Klara Hlouchova博士(Charles University) とともに‘Exploration of the structure-function space of prebiotic to biological proteins‘という題目で受賞されました。
「タンパク質の起源と進化の道筋を知ることは、地球上で生物システムがどのように機能性分子を獲得・利用したのかを理解する上で非常に重要な問題です。私たちは、これまで生命が利用してこなかったアミノ酸を組み合わせた”Xenoタンパク質”を作って調べることで、地球生命のタンパク質に利用されているアミノ酸が果たして最適かどうかに迫ります」