生命理工学系 News
東京工業大学の学生チームが、国際的な合成生物学の大会であるiGEM国際大会(The International Genetically Engineered Machine Competition)で、銀賞を受賞しました。
パリのiGEM世界大会の会場で(左から奥村さん、榎本さん、岩重さん、御器谷さん、知念さん)
本大会は、「生物をデザインする」手法である合成生物学を利用した社会貢献モデルを構築する学生主体の国際コンペティションです。2022年は10月26日から28日にかけてフランスのパリで開催され、世界40以上の国・地域から356チームが参加し、競いました。
東工大チームは、生命理工学院21人、情報理工学院3人、理学院・工学院・物質理工学院各1人の学士課程学生計27人で構成され、今回の大会に参加しました。本プロジェクトは、2018年のデング熱感染予防プロジェクト「デングウイルス血清型検出・予測システムの構築」を引き継いだものです。蛍光タンパク質を利用したデングウイルス血清型検出キットの蛍光を測定するための蛍光測定装置を新たに開発・導入するなどといった点で改良し、デングウイルスの流行する血清型を予測してワクチンや薬剤の開発・流通に貢献することを目標に研究を行いました。
今回の大会に向けて1年近くプロジェクトを動かしてきて、つらいことや悔しいことも多々ありましたが、指導教員の先生方をはじめメンバーや多くの皆様の支えがあって乗り越えることができました。2021度まではプロジェクトの構成が、生物系の実験をおこなう「Wet(ウェット)」分野とモデリングをおこなう情報系の「Dry(ドライ)」分野のみでしたが、2022年度から新しく、機器の作成をおこなう「Hardware(ハードウェア)」分野も加わりました。いろいろな学院のメンバーから構成され、多様性に富んだチームに変われたと思います。金銭面などで大変なことも多々ありますが、得られることも大きいため、より一層後輩達にはがんばってほしいです。
このイベントは東工大基金によりサポートされています。