生命理工学系 News
タンパク質ケージ内に構築した芳香環相互作用ネットワークの熱特性と動きに迫る
上野研究室の菱川湧輝さん(生命理工学院 生命理工学系 博士後期課程2年)が、2022年3月23日(水)~26日(土)にオンラインで開催された「日本化学会第102春季年会」において、学生講演賞を受賞しました。
タンパク質ケージを用いた芳香環相互作用の動的挙動解析
(Analysis of Dynamic Behavior of Aromatic Interactions using Protein Cages)
この度は、「日本化学会 第102春季年会(2022)学生講演賞」を受賞することができ大変光栄です。発表では、本研究が新たに解決しようとしている本質的なイシューは何かを伝えること、最新の実験・シミュレーション結果および考察が、どこまで他の研究者に受け入れられるのかを見極めること、を意識しました。英語での口頭発表でしたが、学外の研究者と活発に議論を交わすことができました。引き続き、幾何学や動的挙動の観点から、「タンパク質集合体における芳香環相互作用の本質」に迫っていきたいと考えています。これまで研究を指導してくださった上野隆史教授、安部聡助教、Basudev Maity特任助教、熱量測定をサポートしてくださった共同研究者の東京大学 津本浩平教授、長門石曉特任准教授、日頃から研究生活を支えてくださっている研究室のメンバーに、心より感謝申し上げます。