生命理工学系 News
社会実装に資する分子システムを創るための学理の創生を目指す
令和3年度の学術変革領域研究(A)に「超越分子システム」領域(地球生命研究所・松浦友亮教授)が採択されました。学術変革領域研究(A)は、世界をリードする新しい研究分野の創生を目指す研究グループの育成を目指すものです。令和3年度は、合計で16件採択のあったうちの1件です。東工大の研究者が領域代表のとして採択されたのは本領域が唯一でした。東工大生命理工では、昨年の田口英樹教授の採択に続く採択です。これは東工大の生命理工学分野の研究力の高さを示すものです。
領域名 | 生物を凌駕する無細胞分子システムのボトムアップ構築学(超越分子システム) |
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領域代表者 | 松浦友亮・地球生命研究所・教授 |
研究期間 | 令和3~7年度 |
領域概要 | 近年、世界中でバイオ分子等を組み合わせ人工細胞を創る理学的な研究が活発化しています。地球生命研究所の松浦教授は、従来研究の目指す単なる天然物(細胞)の再現ではなく、その本来の機能を超越した応用 可能・社会実装可能な分子システムを部品から組み上げることを目指す研究領域を確立することを目指しています。従来、用いられてき たタンパク質、核酸、脂質などの生体分子に加え、有機化合物、高分子、 マイクロ・ナノデバイスを、計算科学を活用しながら組み合わせ、天然の細胞の能力を超える、あるいは天然の細胞が持たない能力を有する「超越分子システム」を組み立てる事を目指します。 |