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生命理工の教授が領域代表を務める新学術領域研究課題の採択

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2018.07.30

生命理工学系主担当の金原数教授と木村宏教授(科学技術創成研究院)がそれぞれ領域代表を務める新学術領域研究(研究領域提案型)課題が採択されました。

概要

文部科学省科学研究費「新学術領域研究(研究領域提案型)」は、学術の水準の向上・強化につながる新たな研究領域や革新的・挑戦的な学術研究の発展を促すことを目的とした研究種目で、多様な研究者グループを対象とした大型の科学研究費です。平成30年度は18の研究領域が採択されましたが、その中には本学の教授が領域代表を務める課題が4件含まれており、そのうち2件が生命理工学系主担当の金原数教授と木村宏教授の研究領域でした。これは、本学の特に生命理工学分野の研究力の高さが評価された結果といえます。

詳細

研究領域名 発動分子科学:エネルギー変換が拓く自律的機能の設計
領域代表者 金原 数(東京工業大学・生命理工学院・教授)
研究期間 平成30~34年度
領域概要 本研究領域では、外部エネルギーを受け取ることで機械的な構造変化を起こし、別の形のエネルギーへと変換する分子装置を、「発動分子(molecular engine)」と名付け、これを構築するための基礎学理を築くことを目的とする。このため、合成化学、分子生物学、生物物理学、ソフトマター物理学、計算科学等の専門家が連携して叡智を結集することで、ナノスケールの分子素子を組み上げ、さらにそれらをミクロスケールに組織化することにより、高効率でエネルギーを変換できる分子システムの構築を目指す。社会実装可能なデバイスの構築を見据え、様々なエネルギー源の利用可能性を探求する。
研究領域名 遺伝子制御の基盤となるクロマチンポテンシャル
領域代表者 木村 宏(東京工業大学・科学技術創成研究院・教授)
研究期間 平成30~34年度
領域概要 本新学術領域は、生命活動の根源である遺伝子発現に対してクロマチン構造が潜在的にもつ遺伝子発現制御能力「クロマチンポテンシャル」の実体を明らかにすることを目的とする。大規模なクロマチン構造変換と遺伝子発現変化が起こる生命現象に着目し、独自技術を用いた生細胞計測、再構成、クロマチン操作等多角的な手法を用いて、幅広い時空間スケールで解析を行う。領域内連携により、「分子」、「細胞」、「個体」の異なる階層をシームレスに連結させ、クロマチンポテンシャルによる遺伝子制御の普遍的概念の提示を目指す。本研究で得られる成果は、再生医療や細胞治療、エピゲノム・クロマチン創薬へ展開が可能である。

金原数教授

金原数教授

木村宏教授

木村宏教授

お問い合わせ先

東京工業大学 生命理工学院

金原 数 教授

E-mail : kkinbara@bio.titech.ac.jp
Tel : 045-924-5781

東京工業大学 科学技術創成研究院

木村 宏 教授

E-mail : hkimura@bio.titech.ac.jp
Tel : 045-924-5742

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