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東工大、多摩美術大学、一橋大学が共同で行う人材育成プログラムNVCAを無料公開

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2024.05.09

東京工業大学は、多摩美術大学、一橋大学と共同で、誰でも無料で聴講可能なオンラインのデザイン講義シリーズ「NVCA: New Value Creation Academy(新価値創造アカデミー)」を3月15日より無料公開しました。本講義は、人材育成プログラム「Technology Creatives Program(通称:テックリ)」での学びのエッセンスをさらに広く知っていただくために立ち上げられました。

NVCA ロゴマーク

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NVCAプログラムについて

変化の大きい現代社会においては「新たな価値を創造できる人材」が必要とされています。NVCAは、そのような人材の育成を通じて、「人や組織の創造性を活かす社会の実現」を目指して生まれました。

NVCAのプログラムは、デザイン思考やデザインプロセスをベースに、必要となる知識を要素として組み合わせて11のテーマから構成されています。いつでもどこでも効率よく学べるよう、1モジュールの視聴時間は30分程度となっています。広く社会へのプログラム普及を目指し、多摩美術⼤学 TUB[用語1]のデザイン講義シリーズ「Tama Design University(TDU)[用語2]」のプラットフォームで公開しています。

プログラムの特徴

  1. 1.初めて触れる人から自分の知識を整理したい人までの対象のひろさ
  2. 2.1つのモジュールが30分程度と学びやすい
  3. 3.専門分野の講師によるわかりやすいレクチャー
  4. 4.すべてを学ぶと価値創造人材としてのスタートに立てる

対象者

エンジニアやデザイナーをはじめ新規事業やサービス、プロダクトの開発に関わる方、さらには広くビジネスパーソンを対象としています。

  • 「新しい価値」を製品やサービス、あるいは社会システムに取り入れたいと考えている人
  • アート思考やデザイン思考をビジネスに取り入れたいと考えている人
  • アイデアを考えるための問いの設定を学びたい人
  • 多様性の高いチームビルディングを行いたい人
  • 自分やチームの考えを視覚化したい人

Technology Creatives Program(通称:テックリ)とは?

Technology Creatives Program(通称:テックリ)

クリエイティブ・テクノロジー・ビジネスを組み合わせることによって価値を想像するためのプログラム

文部科学省「大学等における価値創造人材育成拠点の形成事業」に選定されて実施する、東京工業大学(technology)、多摩美術大学(creative)、一橋大学(business)の3大学協働の人材育成プログラムです。若手エンジニアやデザイナーを対象に、課題発見から解決方法を提案し、社会実装に向けてリーダーシップを発揮できる人材の育成を行っています。NVCAは、この取り組みをきっかけにして、さらなる創造性人材の育成を目指して構想されました。

Technology Creatives Program ロゴマーク

Technology Creatives Program ロゴマーク

NVCA基本情報

主催/企画構成:
Technology Creatives Program(通称:テックリ)
運営:
東京工業大学、多摩美術大学、一橋大学
監修:
永井一史(多摩美術大学 美術学部 統合デザイン学科 教授、TCL エグゼクティブ・スーパーバイザー)
協力:
多摩美術大学 TUB

4つのステージ・11のモジュール・講師・講義内容の紹介

4つのステージ・11のモジュール

 ガイダンス

永井一史 Kazufumi Nagai

永井一史 Kazufumi Nagai(多摩美術大学 美術学部 統合デザイン学科 教授、TCL エグゼクティブ・スーパーバイザー)

社会において創造性人材の育成が求められていること、NVCAプログラムの目的と経緯、視聴するにあたってのステージの考え方、一つ一つのモジュールについて説明します。

 デザイン思考とは何か?「デザイン思考基礎」

齊藤滋規 Shigeki Saito

齊藤滋規 Shigeki Saito(東京工業大学 環境・社会理工学院 融合理工学系 教授)

デザイン思考のアプローチと、デザインプロセスについて解説します。その中でもスタンフォード大学 d.schoolが提唱する5ステップを紹介し、デザイン思考ができるようになるトレーニング方法について説明します。

 創造的な発想とは?「社会課題解決と構成的アプローチ」

鷲田祐一 Yuichi Washida

鷲田祐一 Yuichi Washida(一橋大学 大学院経営管理研究科 経営管理専攻 教授、データデザイン研究センター長)

複雑な社会課題の多くは分析 (analysis)による解決が困難な「厄介な問題 (Wicked Problem) 」が要因となっています。その解決のため「構成 (synthesis) 」によるアプローチを事例とともに紹介します。

 ユーザーを知るリサーチ「質的ユーザリサーチ」

中谷桃子 Momoko Nakatani

中谷桃子 Momoko Nakatani(東京工業大学 工学院 情報通信系 准教授)

ソリューションを生み出すための質的ユーザリサーチの手法を解説します。インタビューからニーズの抽出、分析、インサイトの抽出を紹介し、そのための技術や企業での実践についてお話しします。

 アイデアを考えるための問い「問いからはじめる価値創出」

石川俊祐 Shunsuke Ishikawa

石川俊祐 Shunsuke Ishikawa(多摩美術大学 TCL 特任教授/KESIKI 代表取締役 CDO/WYLC 代表取締役/旭川市 最高デザイン責任者 CDP)

「問い」とは、良いアイデアを発想するジャンプ台になります。「HMWQ」を紹介し、問いをどのように立てるのか、「良い問い」の立て方を解説します。また「良い問い」は、既成概念にチャレンジすることについてもお話しします。

 描くことで伝える「考えの視覚化」

清水淳子 Junko Shimizu

清水淳子 Junko Shimizu(多摩美術大学 美術学部 情報デザイン学科 講師/視覚言語研究者/デザインリサーチャー/グラフィックレコーダー)

人びとが集まる場所で、生まれては消えていく意見や自分自身の考えといった小さな声を、リアルタイムに描いていくことによって、対話へとつなげていく手法と技術について解説します。

 具体的なかたちにする「プロトタイピング」

濱田芳治 Yoshiharu Hamada

濱田芳治 Yoshiharu Hamada(多摩美術大学 美術学部 生産デザイン学科 プロダクトデザイン専攻 教授)

スタンフォード大学 d.schoolが提唱するデザイン思考の5ステップの一つ「プロトタイプ」について解説します。また、美術大学のデザイン教育で試みられている事例を紹介しながら、プロトタイピングの意味や効能について説明します。

 未来を導き出す「未来洞察」

鷲田祐一 Yuichi Washida

鷲田祐一 Yuichi Washida(一橋大学 大学院経営管理研究科 経営管理専攻 教授、データデザイン研究センター長)

技術開発、企業経営、行政施策などの「中距離」な未来に対して、「多様な未来シナリオ」を構築し、戦略的な意思決定に資するためのワークショップを紹介します。

 創造的な組織をつくる「組織における知識創造」

妹尾大 Dai Senoo

妹尾大 Dai Senoo(東京工業大学 工学院 経営工学系 教授、社会人アカデミー長/一橋大学 大学院ソーシャル・データサイエンス研究科 教授)

知識創造とは情報処理理論への対抗馬として提唱された組織理論です。その理論を解説しながら、知識創造におけるイノベーション創出を説明します。さらには知識創造における組織のリーダーシップについて解説します。

 チームをどうつくるか「チームビルディング」

坂本啓 Hiraku Sakamoto

坂本啓 Hiraku Sakamoto(東京工業大学 工学院 機械系 教授)

多様性の高いチームは「多元的視点」を取得でき、創造的な成果を上げられます。チームの多様性のポジティブな側面を伸ばし、ネガティブな側面を抑制するための支援について解説します。

 社会の価値観を変える「トランジションデザイン」

大橋匠 Takumi Ohashi

大橋匠 Takumi Ohashi(東京工業大学 環境・社会理工学院 融合理工学系 准教授)

持続可能な未来への移行に向けて「厄介な問題 (Wicked Problem)」 に取り組み、システムレベルでの変革を目指します。また、そのデザイン実践、方法論、研究を紹介します。

講義プログラムの参加方法

  • 用語説明

多摩美術⼤学 TUB

[用語1] 多摩美術⼤学 TUB : 2021年4⽉、東京ミッドタウン・デザインハブ(所在地:東京都港区)に、デザインやアートが持つ創造性と美意識を社会とつなぐ場として開所されました。“まじわる・うみだす・ひらく” をコンセプトに、多摩美術⼤学のさまざまなステークホルダーや企業、社会⼈と⾏うオープンイノベーションによる新しい価値の創出、学⽣だけでなく⼦どもから社会⼈まで幅広い層に向けたデザインやアートのプログラムの提供、学⽣作品の展⽰・発信を⾏います。
所在地:東京都港区赤坂9-7-1 ミッドタウン・タワー5F(デザインハブ内)
参考:多摩美術大学 TUB別窓

Tama Design University(TDU)

[用語2] Tama Design University(TDU) : 誰でも学べるヴァーチャル大学「Tama Design University」は、学生だけではなく全ての人を対象に新しいデザイン教育のかたちを試みた、多摩美術大学 TUBが主催する教育プログラムイベントです。2021年より、オンラインとオンサイト(東京ミッドタウン・デザインハブ)のハイブリット形式で、デザインの新領域を共に考える機会として、第一線で活躍する研究者・実務家などによる約100本の講義プログラムを実施しています。オンラインのアーカイブは、誰もが参加できる学びの場として、多くの方にご視聴いただいています。
参考:Tama Design University 講座一覧別窓

[用語1] 多摩美術⼤学 TUB : 2021年4⽉、東京ミッドタウン・デザインハブ(所在地:東京都港区)に、デザインやアートが持つ創造性と美意識を社会とつなぐ場として開所されました。“まじわる・うみだす・ひらく” をコンセプトに、多摩美術⼤学のさまざまなステークホルダーや企業、社会⼈と⾏うオープンイノベーションによる新しい価値の創出、学⽣だけでなく⼦どもから社会⼈まで幅広い層に向けたデザインやアートのプログラムの提供、学⽣作品の展⽰・発信を⾏います。
所在地:東京都港区赤坂9-7-1 ミッドタウン・タワー5F(デザインハブ内)
参考:多摩美術大学 TUB別窓

多摩美術⼤学 TUB

[用語2] Tama Design University(TDU) : 誰でも学べるヴァーチャル大学「Tama Design University」は、学生だけではなく全ての人を対象に新しいデザイン教育のかたちを試みた、多摩美術大学 TUBが主催する教育プログラムイベントです。2021年より、オンラインとオンサイト(東京ミッドタウン・デザインハブ)のハイブリット形式で、デザインの新領域を共に考える機会として、第一線で活躍する研究者・実務家などによる約100本の講義プログラムを実施しています。オンラインのアーカイブは、誰もが参加できる学びの場として、多くの方にご視聴いただいています。
参考:Tama Design University 講座一覧別窓

Tama Design University(TDU)

関連リンク

本プログラムに関するお問い合わせ先

東京工業大学 環境・社会理工学院
テックリ事務室

Email info@tecre.titech.ac.jp

多摩美術大学 社会連携部社会連携課

Email s-collabo@tamabi.ac.jp

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