リベラルアーツ研究教育院 News

「話題の本や新刊もあまり待たずに借りれるのが、リベラルアーツ図書室の魅力ですね」
リベラルアーツ研究教育院には、大学の図書館とは別に「リベラルアーツ図書室」があります。貴重な人文科学系の書籍、資料からリベラルアーツ研究教育院教員の著書のほか、心理学、経済学、社会学、歴史学、宗教学、言語学、文学、哲学、数学、化学、生物学、科学技術論など、広範な学問分野にわたる多彩なジャンルの本が揃っています。
今回は2025年度にリベラルアーツ図書室で一番本を借りた学生の方のインタビューし、読書観から将来像まで、率直な言葉で語ってもらいました。

堀内麻帆さん
(情報理工学院 数理・計算科学系 修士1年)
好きな本のジャンルはミステリー、歴史など。最近読んで面白かったのは、『同志少女よ 敵を撃て』(逢坂冬馬)と、『僕には鳥の言葉がわかる』(鈴木俊貴)。「戦場における女性の生き方や、研究を心から楽しむ姿が印象に残っています」

「基本的にSNSはしないのでその分、読書する時間があるのかもしれません」
——リベラルアーツ図書室の活用方法を教えてください
堀内: 小説を借りることが多いですが、新書や科学、哲学、言語に関する本も読みます。漫画『名探偵コナン』の影響もあって、特にミステリーが好きです。図書室は立地が便利なので、月に1回は通っています。地元の図書館だと予約待ちが長いこともありますが、ここでは新刊や話題作をすぐに読めるのが魅力です。芥川賞や直木賞、本屋大賞の受賞作もすぐ手に取れるのはありがたいですね。
——月に5冊ぐらい読むのが平均だそうですが、どんな時に読んでいるのでしょうか?
堀内: まとまった時間を取るというより、日常の中で区切って読んでいます。移動の電車の中が多いですね。中高時代は通学時間が長くて、月に10冊くらい読んでいました。ハードカバーでも気にせず持ち歩いています。
——次に読む本はどのようにして決めていますか?
堀内: 実際に手に取って選びたいので、ネット検索※1よりも図書室に来ることが多いです。ジャンルにこだわらず、タイトルに惹かれて選びます。気に入った作家の別の作品を探すこともあります。
※1 学内の図書サービスサイトからは、大学所蔵図書のオンラインリクエストが可能
——誰かに勧めてもらった本を読むことはありますか?
堀内: 今のところはあまりないですね。読書会にも少し興味はありますが、自分の興味の範囲でまだ読みたい本がたくさんあるので。あとは家族が持っている本もよく読みます。読むスピードが速いので、全部購入していたら大変なことになるんです(笑)。だから基本は“借りる派”です。
——ちなみに「立志プロジェクト」※2の書評は何の本を選びましたか?
堀内: 『文系と理系はなぜ分かれたのか』(隠岐さや香)を選びました。もともと文系・理系という枠に意味を感じていなくて、その成り立ちに興味があったんです。高校時代にすでに読んでいました。
※2 学士課程入学直後に医歯学系を含む全学生が履修する必修科目。コミュニケーション・プレゼンテーションのスキルを高めるグループワークでは課題図書から選んだ書評を書く課題があります

——読書はご自身にどんな影響をもたらしているのでしょうか?
堀内: 中学生の頃に読んだ『フェルマーの最終定理』(サイモン・シン)は、当時は半分も理解できていなかったのにとても面白くて。それがきっかけで数学や理系分野に興味を持ち、進学にもつながりました。
また、小学生の時に読んだ卓球小説『チームシリーズ』の影響で、中学から大学まで卓球部に所属していました。歴史も好きで歴史小説のほかに研究書もよく読みます。『戦争は女の顔をしていない』(スヴェトラーナ・アレクシエーヴィチ)や『失敗の本質 日本軍の組織論的研究』(野中郁次郎、ほか)はすごく興味深かったです。
——読書からの影響が大きいですね
堀内: はい。今は教育にも関心があって、新聞の記事もよく読みます。将来は教師とは少し違う形で、子どもたちに関わりたいと思っているので、現在取り組んでいる教育ボランティアを今後も続けていきたいと考えています。
——最後に、読書の魅力とは?
堀内: とにかく楽しいことですね。自分の信条でもある“広く浅く”を大切に、いろいろな本を読んでいきたいです。ただ、これまで子どもと関わるアルバイトもしてきましたが、自分から読書を強く勧めたことはありません。子どもたちには、自分の意思で自然に読書の楽しさに出会ってほしいと思っています。
リベラルアーツ図書室について、司書の山名昌子さんにご紹介いただきました。
リベラルアーツ図書室は、リベラルアーツ研究教育院に属する図書室です。その名の通り、文系理系にとらわれない幅広い教養を身につけてもらいたいという目的を持っていますが、個人的には、学生の方々が読書を楽しめる助けになれば嬉しいと思っています。
今はスマホでいろいろな情報やコンテンツを入手できるので、読書をあまりしない方や、読んでも必要な専門分野の本だけという方が多いようです。また、今まで受験勉強が忙しく、本を読む時間をなかなかとれなかったという方も多いと思います。
そんな学生の皆さんに、この図書室に来れば何か面白い本があると思って気軽に来ていただき、本を手に取ってもらい、読書の楽しさを味わい、そこからさらに色々な本に触れていただけたらとても嬉しいです。ですので、学術的な本だけでなく、芥川賞、直木賞、本屋大賞など各賞受賞の文芸書や、各大学生協で売れている話題の図書も入れるようにしています。また、リベラルアーツ研究教育院教員の著書もまとめて配架していますので、授業を受けて興味を持った先生の著書を読むこともできます。
そのほか、図書だけでなく、ジブリや最近のアカデミー賞など受賞作の映画のDVDの貸し出しもしています。図書室内での自習や読書、映画鑑賞もできますので、ぜひ一度足をお運びください。お待ちしております。
開室日:月~金曜日 10時30分~17時 祝日・年末年始は閉室
長期休暇中は13:15~14:15閉室
開室日時は今後変わる予定がありますので、図書室ウェブサイトをご確認ください。
