リベラルアーツ研究教育院 News
リベラルアーツ研究教育院の林直亨教授が、第42回日本健康開発財団研究助成優秀賞を受賞しました。
日本健康開発財団は、温泉等の自然環境を利用した健康増進の研究・調査や疾病の早期発見を目指した総合健診センターの運営など、一貫して予防医学を基本に据えた健康づくりに取り組んでいます。研究助成の対象は、温泉療法や入浴に関する研究等であり、特に優秀な研究には、最優秀賞・優秀賞を授与しています。
今回、優秀賞を受賞した林教授の研究内容は「足湯が眼底の循環機能に及ぼす影響の研究」で、一般的な入浴に比較して、足湯であれば循環系への負荷が少なく、安全であることを示唆するものです。
本研究室は、運動に伴う循環系応答や、応答を起こす要因について検討してきました。今回、日本健康開発財団の助成を受けて、足湯に伴う眼底血流や脳血流の応答を検討しました。一般的な入浴ですと、循環系への負担に注意する必要があることが知られていました。一方、足湯では眼底血流や脳血流、血圧の変化がほとんどなく、比較的安全であることが示唆されました。今後、様々な観点から足湯の安全性が確認され、一般の方々に加えて、循環器疾患を有する方でも足湯を安全に楽しめるようになることを期待しています。