生命理工学系 News
東京工業大学生命理工学院 生命理工学系の刑部祐里子教授(生命理工学コース主担当)が、11月15日に発表されたクラリベイト社の2022年版高被引用論文著者(Highly Cited Researchers)に選出されました(選出分野:動植物科学 Plant and Animal Science)。
クラリベイト社の発表によると、このリストは、過去10年間に各分野で活躍し同社のWeb of Science Core Collection(ウェブ・オブ・サイエンス・コア・コレクション)の特定の分野・出版年における論文のうち被引用数が上位1%に入る論文の著者から選ばれています。
2022年版では、2011年1月から2021年12月までの11年間に発表された被引用数の多い論文の著者について、科学と社会科学の21分野、および複数の分野を合算した業績を評価するクロスフィールド(複合領域)カテゴリーで活躍する計6,938人の研究者が選ばれました。
2016年から5年連続受賞、このたび、2022度での受賞で合計6回目の受賞になります。たいへん光栄で嬉しく思っています。
近年の地球環境変動下において、持続的社会の構築を目指した科学技術開発研究は重要ですが、私たちは、植物の環境応答の分子生理学に関する基礎研究を続けており、また、近年は、遺伝子機能を改変する重要技術としてゲノム編集技術開発の研究を中心的に進めています。ゲノム編集は基礎分野に限らず、生物学・医学・農学分野に応用される基盤技術であり、私たちもさまざまな共同研究で応用的な研究成果を発表しています。このような広い方向性を持つ基礎研究での成果が受賞に至ったことと思っています。
ともに研究を進めていただいた共同研究者、共同開発者、研究グループのメンバー皆様に心より深く感謝いたします。今後も社会に還元できる大きな成果を挙げられるよう努力したいと思います。