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岡部遼太郎さんが「第59回NMR討論会(2020)」で若手ポスター賞を受賞

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2020.11.30

2020年11月17日(火)〜19日(木)にGメッセ群馬(群馬県高崎市)で開催された「第59回NMR討論会(2020)」(主催:日本核磁気共鳴学会)にて、石井研究室の岡部遼太郎さん(生命理工学院 生命理工学系 修士課程2年)が若手ポスター賞を受賞しました。

若手ポスター賞表彰式。左が岡部さん、右は日本核磁気共鳴学会 池上会長。

若手ポスター賞表彰式。左が岡部さん、
右は日本核磁気共鳴学会 池上会長。

ポスター賞を受賞した岡部遼太郎さん

ポスター賞を受賞した岡部遼太郎さん

岡部さんの発表タイトルは「Adiabatic Pulseを用いた溶媒信号抑制パルスの開発および固体NMR測定への応用」(松永達弥、◯岡部遼太郎、石井佳誉)です。岡部さんは理化学研究所と共同で、タンパク質の固体NMR測定において、水素核(1H)観測を行う際に現れてしまう溶媒由来の不要な信号(水、アルコールなど)を効率よく除去するための手法を開発しました。量子化学計算を用いた数値シミュレーションによって既存手法の問題点を洗い出し、従来は異なる目的に使用されていたadiabatic pulseをその問題点の解決に利用できないかと理論・実験の両面で試行錯誤の結果、溶媒由来の信号に埋もれてしまっていた小さな信号も判別できるようになりました。

岡部遼太郎さんのコメント

この度は若手ポスター賞という名誉ある賞をいただき大変光栄に思います。COVID-19の影響で研究活動に支障が生じた時期があった中で、石井教授をはじめ研究室のメンバーからの多大なるご支援が今回の結果につながったと実感しております。学会発表を通して多くの有識者の方から研究に対するコメントをいただき、非常に刺激的な時間を過ごすことができました。今回の受賞を励みに、今後とも真摯に研究に取り組んでいこうと思います。

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