生命理工学系 News
10月15日(火)~17日(木)に開催された「第9回CSJ化学フェスタ2019」にて、上野研究室の菊池幸祐さん(生命理工学院 生命理工学系 修士課程1年)が優秀ポスター発表賞を受賞しました。
菊池さんの発表タイトルは「高速原子間力顕微鏡による針状タンパク質の集合体構造の解析」です。
本会では10月15日(火)~17日(木)に「第9回CSJ化学フェスタ2019」をタワーホール船堀で開催致しました。
この「CSJ化学フェスタ」では1)最先端の化学と化学技術に関する産学官の交流深耕による化学、化学技術及び産業の発展への寄与とイノベーション強化、2)化学の成果と未来に向けた化学の貢献の社会への発信という2つの趣旨のもと、素材・環境・エネルギー・資源から情報、ヘルスケア、創薬の化学、新学術領域が目指す未来の化学まで社会の課題となっている研究開発・技術の話題を取り上げたテーマ企画、企業や研究機関の研究開発戦略と現状を紹介する産学官R&D紹介企画、他機関との連携によるコラボレーション企画など多彩な内容で行われ、約3,000名が参加し、閉幕しました。
特に今年の公開企画は、ノーベル化学賞を受賞された吉野彰博士ご自身によるノーベル賞解説講演が行われ、多くの方にご参加いただきました。
企画の⼀つである「学生ポスター発表」では8分野、合計1,031件の発表が行われ、会場は常に活気に溢れ、活発な討論がなされました。この中から審査を希望するポスター発表に対し、1)研究に対して発表者が十分に寄与していること、2)質疑応答に優れていること、3)独自性が認められ、今後の発展が期待できること、の3つの観点から審査をいたしました。その結果、10件の「最優秀ポスター発表賞(CSJ化学フェスタ賞)」および179件の「優秀ポスター発表賞」を選出いたしました。
また、「博士課程学生オーラルセッション」では、合計34名の発表が行われ、会場では活発なディスカッションがされました。1)研究内容に関する本人のオリジナリティー、2)発表の構成と分かりやすさ、3)今後の展開への期待度、4)質疑応答の的確さ、の4つの観点から審査をした結果、5件の「CSJ 化学フェスタ博士オーラル賞」を選出いたしましたので、ここにお知らせいたします。
以下の受賞者にはその栄誉を称え、さらに⼀層の研鑽を積まれますことを期待して会⻑名の表彰状を、「最優秀ポスター発表賞(CSJ 化学フェスタ賞)」及び「CSJ 化学フェスタ博士オーラル賞」の受賞者には表彰状と副賞をご本人にお届けいたしました。
この度は、第9回CSJ化学フェスタ2019の優秀ポスター発表賞を受賞することができ、たいへん光栄です。
1時間の発表では専門分野の異なる研究者や学生の方々とも深く議論することができ、貴重なコメントをいただきました。今後はタンパク質だけでなく無機材料や生体膜などの基板環境を考慮した分子設計により、さらにユニークなタンパク質集合模様を作り出していきたいと考えています。日頃より研究を指導して下さっている上野隆史教授、安部聡助教、実験やディスカッションで多くのアドバイスをいただいた研究室のメンバーに、この場を借りて感謝を申し上げます。