生命理工学系 News
本学ヨット部の女子部員3ペア6名がスナイプ級と470級の2種目で関東水域選考会を勝ち抜き、9月に開かれる第28回全日本学生女子ヨット選手権大会(全女インカレ)に出場を決めました。 2018年もスナイプ級と470級の2種目で計2ペア4名が全日本大会に出場し、2種目とも2年連続出場の快挙となります。
江の島ヨットハーバー(神奈川県藤沢市)で5月25、26日に行われた第28回全日本学生女子ヨット選手権大会関東水域選考会では、スナイプ級に河合亜美さん(工学院 経営工学系 学士課程4年)・津田南美さん(生命理工学院 生命理工学系 学士課程4年)の4年生ペアと萩生田汐音さん(環境・社会理工学院 建築学系 学士課程3年)・堀越日南子さん(工学院 機械系 学士課程3年)の3年生ペアの2艇が出場しました。2ペアとも全日本大会への出場権を獲得しました。河合・津田ペアは昨年に続き2度目の出場で、萩生田・堀越ペアは初出場です。また、同ハーバーで6月8、9日に行われた同大会の470級の関東水域選考会には、佐藤美沙希さん(工学院 経営工学系 学士課程3年)・稲葉千尋さん(物質理工学院 応用化学系 学士課程3年)のペアが出場し、全日本大会への出場権を獲得しました。佐藤・稲葉ペアは初出場です。
全日本学生女子ヨット選手権大会は、2019年9月20日(金)~23日(月)に海陽ヨットハーバー(愛知県蒲郡市)で開催されます。
「私たちペアにとって最後の全日本女子大会になります。昨年は15位と、手ごたえと悔しさを感じる結果でした。最後の今回は入賞できるよう、この1年間精一杯練習してきました。OB会をはじめ、みなさまのサポートで遠征できることに感謝し、全力を出し切って参ります。応援よろしくお願いします。」
「私たちは初めての全日本女子レース出場となります。蒲郡での開催ということで慣れないことも多いかと思いますが、まずはレースを楽しむことを第一に、結果を出せるよう頑張ります。勉学においてしっかり自分の頭で考えることや、色々と試行錯誤することで自分の知識として定着しますが、ヨットにも通ずるものがあります。日々の努力と積み重ねを大切に練習に臨み、その成果を発揮できるよう全力で臨んでいきます。応援よろしくお願いします。」
「初めての全日本女子レースということで、遠征で普段と異なる地で戦えることになり、楽しみです。本大会で、ヨットにおいても学業においても普段からの準備が大事であると実感しました。その場しのぎでなく深い理解・経験を得てこそだと感じました。予選では悔しさの残るレースもあったので、本選ではもっと上を目指せるように、頑張ってきます。応援よろしくお願いします。」
部活動としても歴史が古く、一般社団法人くらまえ潮会という会員数400名を誇る体育会ヨット部OB/OG会が、「一人前のセーラーを育てることは、すなわち一人前の社会人を育てること」をモットーに、現役部員の活動を全面的に支援しています。今回の大会への出場も、OB/OG会の支援を受けています。
ヨットレースは、ディンギーと呼ばれる2人乗りのエンジンのないヨットに乗り、風や潮といった気まぐれな流体の中をどう早く進むか、高度な戦略と戦術が要求される頭脳スポーツです。レースは参加艇が一斉にスタートし、海上に設置されたブイを決められた順序で、決められた回数を回りフィニッシュの順位を競います。
スナイプ級は、鳥のシギを指す英語名snipeからその名が取られました。2人乗りで帆が2枚のレーシング・ディンギーを用いて戦うレースです。安定感のある艇体とシンプルな構造が特徴であり、国内外を問わず幅広い年齢層から親しまれているクラスです。
470(ヨンナナマル)級は艇体の全長が4.7 mであることに由来して命名されました。2人乗りで帆が3枚のレーシング・ディンギーを用いて戦うレースです。オリンピックのセーリング種目にも採用されました。乗員の適正体重は2人の合計で130 kg前後と小柄な日本人の体格に適していることから、国内で最も盛んに行われています。
ともに、舵と主帆(メインセール)を操るスキッパーと前帆(ジブセール、470級ではスピネーカーも使う)を操るクルーがペアを組みます。