生命理工学系 News
東京工業大学すずかけ台キャンパスのすずかけホールにて、8月10日、グローバル・コミュニケーション・コンテスト2016が開催されました。
本イベントは、情報生命博士教育院(ACLS)が開講する異文化コミュニケーション科目を履修した学生が、どのくらい英語によるコミュニケーションの力を身に着けたかを発表する機会として開催されているスピーチコンテストです。発表テーマは自由で、参加学生はそれぞれのテーマについて7分間の発表を行い、それに続く3分間の質疑応答に対し審査が行われます。第4回となる今回は、発表者12名と本学教員とベルリッツ・ジャパンの講師からなる審査員8名を含む、計98名が参加して行われました。
当日は、生命理工学院の山口雄輝教授の開会挨拶の後、12名の学生が発表を行いました。東工大生らしく自身の研究をテーマとした発表をはじめ、それぞれの個性があふれるユニークな発表があり、発表後の質疑応答では、観客席からすかさず質問があがるなど、大変活気あるコンテストとなりました。全ての発表終了後、審査員から上位3名が発表され、生命理工学院生命理工学系の今田貴士さん(修士課程1年)、情報理工学院情報工学系の平塚和宏さん(修士課程1年)、大学院総合理工学研究科知能システム科学専攻のノラウイッチ・マンカラタンさん(修士課程1年)の3名が選ばれました。今田さんは、観客の投票によって選ばれる観客賞も贈られ、最優秀発表賞とのダブル受賞となりました。コンテスト後に予定されていた交流会と表彰式を兼ねたBBQ大会は、あいにく天候に恵まれず、急遽屋内での開催となりましたが、約70名の学生と教職員が参加し、活気にあふれた交流の場となりました。
情報生命博士教育院は、2011年に文部科学省博士課程教育リーディングプログラム事業として採択されました。本学内に制定された「情報生命博士教育課程」を通じて、生命科学と情報科学の両分野を理解する力を持ち、自らの深い専門性を有する『Γ(ガンマ)型』博士人材の養成を行っています。加えて、自ら問題を発見し、大量の情報の中からその本質を見抜き、正しい決定を行う力と優れた異文化コミュニケーション能力の修得を目指し、革新的なカリキュラムに基づく独自の授業群と、種々の課外活動を行っています。現在、生命理工学院および情報理工学院に所属する修士課程と博士後期課程の学生80名が所属しています。
異文化コミュニケーション科目は、「グローバルコミュニケーション」「グローバルプレゼンテーション」「グローバルライティング」「グローバルディベート」の4科目からなり、いずれも優れた異文化コミュニケーション能力の修得を目指しています。2012年度前学期から2016年度前学期までに、延べ約820名の学生が受講しています。
発表者所属・氏名 | タイトル |
---|---|
大学院生命理工学研究科 生命情報専攻 野川駿 |
「遺伝子検査」 ("Genetic testing") |
生命理工学院 生命理工学系 若林眞生 |
「ショウジョウバエのシナプス可塑性」 ("Synaptic plasticity in drosophila") |
情報理工学院 情報工学系 平塚和宏【 2位 】 |
「大脳基底核について」 ("Introduction to basal ganglia") |
生命理工学院 生命理工学系 今田貴士【 1位 】 |
「分子生物学から見た性」 ("Sex from the view of molecular biology") |
大学院総合理工学研究科 知能システム科学専攻 ノラウィッチ・マンカラタン【 3位 】 |
「食の外交:一皿ずつの文化探訪」 ("Food diplomacy: Explore cultures -- One dish at a time") |
生命理工学院 生命理工学系 田中良樹 |
「ヒトゲノム」 ("Human genome") |
情報理工学院 情報工学系 大廻佳代 |
「方向音痴の頭の中」 ("Inside the head of bad with directions") |
生命理工学院 生命理工学系 原口敬介 |
「なぜ我々は異なるのか」 ("Why are we different") |
情報理工学院 情報工学系 各務直人 |
「創薬の未来」 ("The future of drug creation") |
生命理工学院 生命理工学系 木野裕太 |
「アンチセンス療法」 ("Antisense therapy") |
生命理工学院 生命理工学系 久次史花 |
「なぜ人々はスターバックスを愛するのか??」 ("Why do people love Starbucks?") |
生命理工学院 生命理工学系 近藤龍一 |
「メタノールのより簡単な製造法」 ("Easier production of methanol") |