物理学系 News&Information
アインシュタインの名を冠する2つの概念が交差
東京科学大学(Science Tokyo)総合研究院 量子航法研究センターの上妻幹旺教授、松井宏樹特任助教、宮澤裕貴特任助教らの研究グループは、名古屋大学 大学院工学研究科 応用物理学専攻の川口由紀教授、東京大学 大学院理学系研究科 物理学専攻の上田正仁教授らと共同で、磁性量子気体中のアインシュタイン=ド・ハース効果[用語1]の観測を報告しました。
希薄原子気体[用語2]のボース=アインシュタイン凝縮体[用語3]を、スピンの方向が揃った状態でゼロ磁場中に置くと、原子が持つ磁気的双極子相互作用によって、スピンという原子の内部自由度から、原子の集団的な回転運動という外部自由度へと角運動量が自発的に移行することが理論的に予測されていました。本研究では、ユウロピウムという新しい原子種の希薄原子気体のボース=アインシュタイン凝縮体を、磁気シールドによって遮蔽された超弱磁場環境中に置くことで、この角運動量移行を実験的に観測することに成功しました。
本成果は、1月22日付(米国東部時間)の「Science」誌に掲載されました。