教育
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物理学が扱う現象は、素粒子のような極微な世界から、極限環境の物質、広大な宇宙まで、非常に多岐にわたります。最近では、化学や生物を物理学の視点から理解する試みも活発になってきました。自然界が見せる様々な現象を俯瞰して、それが思いもよらない形で結びつくことに驚嘆する。そんな知的感動を味わえるのは、物理学系の大きな魅力の一つです。
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「自然法則の理解を深めたい」。この一点で、学生も教員も心の中は一致しています。真理に少しでも近づくのに、年齢は大事ではありません。学生から教員までが、自由な発想を出し合って議論をする。それが物理学のスタイルです。
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物理学の研究手法は実に様々です。実験では、一から装置を手作りする場合もあれば、加速器のような巨大設備を使うこともあります。理論研究の場合でも、論理的な思考と計算を積み重ねるスタイルから、スーパーコンピュータを用いた大規模シミュレーションまでされています。物理学系ではその一端を経験し、学士特定課題研究を通して専門的能力を身につけることができます。
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物理学は、世界中で、日々発展を続けています。毎日、最新の研究論文がインターネットで発表され、国を跨いだ共同研究チームや、加速器・天文台など国際的設備を使った研究も一般的になりました。こうした動向を踏まえ、物理学系では、最新の知見に照らして学修内容を精査すると共に、議論やプレゼンのスキルも磨ける工夫をして、皆さんが世界的リーダーシップを発揮できるよう配慮しています。世界を股にかけたダイナミックな研究の世界への入口が、ここにあります。
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自然界の真理を追求する物理学の営みは、ニュートン、あるいは古代ギリシャの時代から脈々と続く、この世界について人類が積み重ねてきた知見を押し拡げる緻密で壮大な冒険です。物理学系では、世界最先端の研究を行う教員による講義、一年間腰を据えて取り組む学士特定課題研究などによって、研究の最前線へ皆さんを送り出します。その先に控える未知の世界へ、冒険の準備を始めましょう。そこで得られる経験、新たな地平を切り開く姿勢は、研究職だけでなく様々な職種で重宝されています。