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微弱磁場が微細超伝導体に与える影響を解明
東京工業大学 理学院 物理学系の一ノ倉聖助教らの研究グループは、2次元超伝導体であるセレン化ニオブ(NbSe2)単層膜の電気抵抗を超高真空中で測定し、弱磁場中では超伝導のゼロ抵抗状態が壊され、特殊な金属相となることを明らかにしました。2次元超伝導体の一般的性質の解明として学術的な価値があるだけではなく、将来、実現されるであろう微細な2次元超伝導体を用いた量子計算デバイスに弱磁場が与える影響を示した重要な研究成果といえます。研究成果は6月5日に米国物理学会誌「Physical Review(フィジカルレビュー)B」にオンライン掲載され、さらにEditor's suggestion(注目論文)として選出されました。