物理学系 News&Information

量子磁性体でのトポロジカル準粒子の観測に成功

トポロジカルに保護された磁性準粒子端状態の予言

  • RSS

2019.05.13

田中秀数教授、栗田伸之助教らの研究グループは、化学式Ba2CuSi2O6Cl2で表される量子反強磁性体において、トリプロンと呼ばれる磁気準粒子がトポロジカルに非自明な状態を形成することを明らかにし、トポロジカルに保護された端状態の存在を提案しました。本物質はトポロジカル絶縁体の最も基礎的な電子模型であるSu-Schriffer-Heeger(SSH)模型を、磁気準粒子を用いて実現する初めての物質例です。本物質で実現する端状態の物性を実験的にとらえることができれば、将来的には省エネルギー情報伝達材料の高度化にもつながると期待されます。本研究成果は、2019年5月8日(日本時間18時)「Nature Communications」オンライン版に掲載されました。

  • RSS

ページのトップへ

CLOSE

※ 東工大の教育に関連するWebサイトの構成です。

CLOSE