材料系 News
一般社団法人日本鉄鋼協会は1月21日、東京工業大学の加藤雅治名誉教授に2020年の学会賞(西山賞)を、また物質理工学院 材料系の中田伸生准教授に2020年の学術記念賞(西山記念賞)を授与すると発表しました。授賞式および記念講演は、3月17日、日本鉄鋼協会第179回春季講演大会で行われる予定でしたが、新型コロナウイルス感染症対策のため中止となりました。
日本鉄鋼協会は1915年に設立された鉄鋼に関する学会です。学会賞(西山賞)は「鉄鋼に関する学術,技術の研究に卓越した功績のあった会員」を、また、学術記念賞(西山記念賞)は「鉄鋼に関する学術、技術の研究に多大の功績のあった会員」を毎年、表彰しています。ともに西山彌太郎氏(1893-1966、元川崎製鉄株式会社社長)の功績を記念した表彰であり、賞状およびメダルが贈呈されます。
金属材料の組織と力学特性の基礎研究
鉄鋼組織の内部応力に関する研究
今回の受賞について中田伸生准教授は次のようにコメントしています。
この度、日本鉄鋼協会の学術記念賞(西山記念賞)を受賞させていただき、大変光栄に存じます。受賞題目である「鉄鋼組織の内部応力に関する研究」は東京工業大学に着任してから大きく前進した研究です。研究をご指導いただいた先生方ならびに一緒に実験に携わってくれた同僚、共同研究者、学生諸君に心から感謝申し上げます。
アイザック・ニュートンが、ペストの大流行から逃れるため、故郷への避難を余儀なくされましたが、そこで過ごした約20カ月の間に彼の偉業の大半を生みだしたことは「創造的休暇」として非常に有名な話です。
新型コロナウイルスの影響で学内外ともに「大変」な状況ですが、「大きく変える」チャンスと捉え、一層、教育・研究活動に邁進します。