リベラルアーツ研究教育院 News
リベラルアーツ研究教育院の山崎太郎教授による 連続講演会の第1回「『ラインの黄金』−神々の人間喜劇」が10月6日、大岡山キャンパス西5号館W541で開催されました。
まずは、序章としてのラインの黄金から。
ワーグナーの専門家である山崎教授は、ワーグナーの作品世界を「空間の広がりを横軸とし、時間のひろがりを縦軸とする」広大なものと語ります。
それをベースに、100名をこえる受講生が2部構成、約3時間の講座の中で、ワーグナー自身とその作品、そしてそれが生まれた社会的背景、文化的背景などについて理解を深めていきました。
山崎教授自身の専門的な興味深い講話や台本の朗読に加え、映像、音楽も用意されていましたが、強く印象に残ったのが、前後半の最終部分の各10分間の舞台映像。オペラに、ここまで自由で大胆な演出が許されるのかと驚くような内容で、参加者の心は一気に舞台へと入っていきました。
初心者にはワーグナーの世界への入り口が、上級者にはワーグナーの世界の奥行きが示され、受講者全員の大きな満足感とともに次回講座へと続くことになりました。「1回だけと思って来ましたが、面白いので全回来ることにしました」という声も出たほどです。
次回開催は、10月13日(木)18:00〜21:00予定(開場 17:30)です。
テーマは、「『ヴァルキューレ』−ヴェルズングの悲劇と未来への布石」となっております。
次回は、いつ、どこで、どのようにして山崎教授がワーグナーの作品と出会い、その専門家となっていったのかについても語られるかもしれません。