生命理工学系 News
東京科学大学は2026年度末松賞「革新的価値創造の基礎と展開」の受賞者2人及び2026年度挑戦的研究賞の受賞者8人を発表しました。挑戦的研究賞受賞者のうち3人は、末松特別賞にも選ばれました。授賞式は10月1日に合同で行われました。
受賞者との記念写真
受賞者へ祝辞を贈る末松安晴栄誉教授
賞状を授与される受賞者
金本和也准教授によるプレゼンテーション
藤木大地准教授によるプレゼンテーション
科学技術の各分野における「革新的価値創造」につながる研究を追求する若手研究者の育成を目的とした賞であり、人文・社会科学も含めた科学技術のさまざまな研究の中で、革新的価値創造の基盤となる研究に関して、幅広い支援を行うことを目的としています。本賞は、末松基金を原資として2018年度に創設された末松賞「ディジタル技術の基礎と展開」支援を受け継いで現在の名称に変更し、2025年度より医歯学系に支援範囲を広げて実施しています。
若手教員の挑戦的研究の奨励を目的として、世界最先端の研究推進、未踏の分野の開拓、萌芽的研究の革新的展開または解決が困難とされている重要課題の追求などに、果敢に挑戦している独創性豊かな新進気鋭の研究者を表彰するもので、受賞者には支援研究費を贈ります。40歳未満の准教授、講師または助教が対象です。これまで本賞を受賞した研究者からは、多くの文部科学大臣表彰の受賞者が生まれています。2002年度より「東工大挑戦的研究賞」として実施してきた本賞は、統合に伴い「東京科学大学挑戦的研究賞」に名称を変更し、2025年度より医歯学系に支援範囲を広げて実施しています。
挑戦的研究賞受賞者のうち特別に優れている研究者には「末松特別賞」を贈っています。「末松特別賞」は、末松安晴栄誉教授・元学長の若手研究者支援に対する思いを継承して設けられた「末松基金」による顕彰です。「末松基金」は、多様な分野で、未開拓な科学・技術システムの発展を予知・研究し、隠れた未来を現実の社会に引き寄せる研究活動を奨励するため、若手研究者を中心に支援しています。
末松安晴栄誉教授は、本学で行った光ファイバー通信の研究、特に動的単一モードレーザーの先駆的研究が大容量長距離光ファイバー通信の発展に寄与し、社会に貢献したとして2014年日本国際賞、2015年度文化勲章を受章しました。旧東工大では、この日本国際賞の賞金から寄附を受け、末松栄誉教授の若手研究者支援に対する思いを継承し、研究活動を奨励するために末松基金を設立しました。末松基金にご賛同いただいた株式会社ぐるなびの滝久雄取締役会長、小山二三夫名誉教授、農業・食品産業技術総合研究機構の久間和生最高顧問からもご寄附を受け、理工学系・医歯学系を問わず、若手研究者への幅広い支援を行います。
研究テーマ:「単結晶とセラミックスの境界打破:単粒子薄膜化による理想イオン伝導路の構築」
研究テーマ:「受動的転倒検知に向けたWi-Fi CSIマイクロドップラー合成データ生成のための運動学・動力学ハイブリッド人体転倒モデルの構築」
研究テーマ:「マイクロ波・極超音波フォノン・光の 3 共振器系における量子変換機構の探求」
研究テーマ:「水硬性を示す有機高分子の創出とその持続可能な設計」
研究テーマ:「疾患特異的リードスルー分子を介した 2 型糖尿病の疾患感受性機序の解明」
研究テーマ:「因果推論と機械学習を用いた口腔機能の効果とその異質性の解明」
研究テーマ:「抗体送達ナノ粒⼦を⽤いた新規細胞内難標的タンパク質分解アプローチの構築」
研究テーマ:「多成分環化付加反応が拓くペプチドの位置特異的機能集積法」
研究テーマ:「流体刺激によるヒト肝細胞の脱分化制御とその機序解明」
研究テーマ:「記憶と計算を融和する⾰新的エッジ向け⾼効率フィジカルAI基盤」