2016年度「蔵前ベンチャー賞」・「蔵前特別賞」講演会
一般社団法人蔵前工業会(東京工業大学同窓会)はベンチャーの育成を目的に2007年度から「蔵前ベンチャー賞」を設置しました。
また2009年度から「蔵前特別賞」を設置し、社会に顕著に貢献した個人および企業・団体を表彰しています。
2016年度の授与式・記念講演会・交流会を下記のとおり行います。皆様のご参加をお待ちしています。
2016年度蔵前特別賞
- (1)大隅良典
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東工大栄誉教授
細胞が自らのタンパク質を分解して再利用する「オートファジー」(自食作用)の仕組みを解明した。この仕組みは、細胞で構成されるあらゆる生物における課題に新たな道を切り開き、ヒトにおいてもがんや神経疾患等に対するこれまでと異なった治療への道が期待されるなど、新たな医療分野へ大きく貢献するものである。
※なお、受賞者の大隅良典栄誉教授はノーベル賞授与式準備のため当日は欠席します。
- (2)道家達将
- 東工大名誉教授
江戸後期の植物学者、化学者宇田川榕菴(うだがわようあん)や古代製鉄の科学史、技術史研究と、益子焼やフェライト、水晶振動子、光ファイバーなど東工大の誇るべき研究成果を広く世界に広報・啓蒙し、IEEEによる遺産認定や著名な学術賞等をこれらの研究者にもたらすことに大きく貢献した。
2016年度蔵前ベンチャー賞
- (1)株式会社Sound-F
- 代表取締役社長(創業者):土屋清美氏
金融とITの専門知識を活用し金融ソリューションの基盤ソフトの開発に着実な事業展開を行っている。フィンテック(金融とIT技術の融合)の新サービスを次々に生み出し新しい時代をリードするベンチャーとして一段の発展が期待される。
- (2)株式会社シンクロ・フード
- 代表取締役(創業者):藤代真一氏
飲食店の出店・運営に関わるヒト・モノ・サービスをインターネットと人の力を通じてトータルにサポートする新しいビジネスモデルを企画・実現している。飲食店.comの会員は累計で10万人に近づいている。2016年9月東証マザーズ上場。
- (3)株式会社クロイツ
- 代表取締役会長(創業者):中田周一氏
「バリ取りの全てを工学する」を開発理念とし、バリ取りロボットおよび刃具を独自開発して事業を拡大した。トヨタグループをはじめ世界に1,200台の納入実績を有する。この分野の圧倒的な世界トップメーカーとして一層の発展が期待される。
- (4)株式会社EME
- 代表取締役(創業者):今城康隆氏
真空ミキサーのパイオニア。独自の自転/公転、真空攪拌脱泡並びにシリンジ充填機を開発し国内外の液晶メーカーに独占的に納入。対象分野を液晶からLED、太陽電池、多層積層セラミックコンデンサー、燃料電池、医療分野等に拡大中。
2016年度「蔵前特別賞」・「蔵前ベンチャー賞」講演会 ポスター
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