物理学系 News&Information

平山研究室 ―研究室紹介 #17―

表面・界面・超薄膜の原子配列と電子・スピン状態制御

  • RSS

2016.12.08

物理学は、自然界に起きるさまざまな現象の中に法則性を見い出し、それを体系化していく学問です。その対象は、素粒子、原子核という極微のスケールから始まり、多彩な構造や性質をもつ原子レベルの物理、さらに我々を取り巻く宇宙まで、あらゆるものを対象にしています。物理学系の研究室では、そのほとんどすべての領域をカバーし、世界をリードする最先端の研究が行われています。

研究室紹介シリーズでは、ひとつの研究室にスポットを当てて研究テーマや研究成果を紹介。今回は、表面・界面・超薄膜の原子配列と電子・スピン状態制御について研究する、平山研究室です。

平山博之教授

研究テーマ
表面・界面物理、ナノサイエンス
Webサイト
平山・中辻研究室別窓
研究者詳細情報(STAR Search) - 平山博之別窓

研究内容

固体表面には固体内部と異なった原子配列や電子状態が現れます。私たちはこうした表面の性質を上手く使い、表面上に1次元や2次元のナノ構造を形成すること、およびその構造制御を通して構造内に閉じ込められた電子の量子状態を自由にコントロールすることに関する研究を行っています。

研究詳細

現在は主に以下のテーマについて研究しています。

  1. 1.固体表面に現れる2次元電子系、およびラシュバ効果によりスピン偏極した電子系における量子干渉。
  2. 2.単原子層シリコン新物質“シリセン”の形成、およびそこに現れるディラック電子系の量子物性。
  3. 3.超薄膜における電子の量子閉じ込め効果、およびこれを利用した界面原子配列の原子分解能直接観察の可能性の探求。

学生に一言

平山先生より
大学・大学院はこれまで受身で教わってきた知識を自分なりの理解に変え、それをもとに新たな分野を自分自身で切り開いていくことができるようになるためのトレーニングの場だと考えています。研究室での研究活動を通して、卒業時には学生の皆さんが全員ひとり立ちできる位に成長してくれることを願っています。

メンバー紹介

  • 教授:平山博之
  • 助教:山崎詩郎
  • 博士課程3年:吉池雄作、高木優香
  • 博士課程1年:山上剛史
  • 修士課程2年:鈴木順也、長瀬健太郎
  • 修士課程1年:石綿慈、荻野嵩大
  • 学部4年:菅原喜周

学生の声

学生同士、年齢を超えて仲がよく、よく一緒にご飯を食べに行きます。また、実験装置も自由に使うことが出来るので、がんばり次第では学会に何度もいけます。興味のある方は、是非研究室見学に来てください。

お問い合わせ先

教授 平山博之
E-mail : hirayama.h.aa@m.titech.ac.jp

※この内容は掲載日時点の情報です。最新の研究内容については研究室サイト別窓をご覧ください。

  • RSS

ページのトップへ

CLOSE

※ 東工大の教育に関連するWebサイトの構成です。

CLOSE