材料系 News

早川研究室 ―研究室紹介 #31―

自己組織化技術に立脚した先端高分子材料の開発

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2016.12.13

材料系では「金属」「有機材料」「無機材料」の3つの分野にフォーカスし、独創的かつ挑戦的な研究・開発を推進しています。

研究室紹介シリーズでは、ひとつの研究室にスポットを当てて研究テーマや研究成果を紹介。今回は、新しい材料の創製とそれらの物性解析に基づく材料特性の向上に関する研究を行う、早川研究室です。

准教授 早川晃鏡

有機材料分野
材料コース
研究室:大岡山キャンパス・南8号館813号室
准教授 早川晃鏡

研究分野 重縮合、ブロック共重合体、自己組織化、ソフトマテリアル、高分子薄膜、ナノファブリケーション
Webサイト 早川研究室別窓
早川晃鏡 - 研究者詳細情報(STAR Search)別窓

研究内容と目指すもの

有機高分子材料研究の醍醐味のひとつとして、「自己組織化」を巧みに利用する機能性ソフトマテリアルの開発があります。分子間に働く比較的弱い相互作用、すなわち、水素結合、配位結合、ファンデルワールス力、親水・疎水的相互作用等を積極的に利用することにより、分子の配列や配向、結晶・液晶構造、相分離構造がナノスケールで自在に制御された多様で精密な高次構造を形成することができます。我々は、これらの美しい自己組織化構造に微細な加工を加えた新しい機能性ソフトマテリアルの開発研究を行っています。分子自身が本来もつ潜在能力を最大限に活かすべく分子構造設計、精密重合、高次構造制御に至るまでの一貫した取り組みから、他に類を見ないテーラーメイド材料の開発を目指しています。自己組織化を利用するとわずかなエネルギーで目を奪われるほどの美しい構造が瞬く間に出来上がります。自然界で作り上げられる神秘的な構造にも多くのことを学びながら、工学的に利用できる機能や物性を丹念に追求し、エネルギーや環境問題に関わる新しいデバイス材料の創成を世界に先駆けて取り組んでいる研究室です。

遂行する研究テーマ

  1. 1.リビング重合による精密構造制御されたブロック共重合体の合成
  2. 2.垂直配向型ブロック共重合体薄膜の創成
  3. 3.超微細シングルナノパターン加工に向けた電子デバイス用レジスト材料の創成
  4. 4.超高耐熱性ナノポーラスポリマー材料の開発
  5. 5.自己組織化エポキシ材料の硬化樹脂による超高熱伝導性材料の開発

遂行する研究テーマ

材料系の全研究室を紹介したパンフレットは広報誌ページでご覧いただけます。

お問い合わせ先

准教授 早川晃鏡
E-mail : hayakawa.t.ac@m.titech.ac.jp
Tel : 03-5734-2421

※この内容は2016年4月発行の材料系 有機材料分野パンフレットPDFによります。最新の研究内容については各研究室にお問合せください。

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