材料系 News

塩谷研究室 ―研究室紹介 #27―

究極的な高強度・軽量化への挑戦

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2016.11.29

材料系では「金属」「有機材料」「無機材料」の3つの分野にフォーカスし、独創的かつ挑戦的な研究・開発を推進しています。

研究室紹介シリーズでは、ひとつの研究室にスポットを当てて研究テーマや研究成果を紹介。今回は、ミクロなレベルからマクロなレベルまでの広範囲な次元の構造制御によって、新たな物性を賦与すべく研究を進める、塩谷研究室です。

准教授 塩谷正俊

有機材料分野
材料コース
研究室:大岡山キャンパス・南8号館511号室
准教授 塩谷正俊

研究分野 炭素繊維、高強度繊維、炭素材料、複合材料
Webサイト 塩谷研究室別窓
塩谷正俊 - 研究者詳細情報(STAR Search)別窓

研究内容と目指すもの

炭素材料はほぼ炭素原子だけからできていますが、多様な物性を示し、広範な分野で応用されています。これは炭素がカルビン、グラファイト、カーボンナノチューブ、フラーレン、ダイヤモンドなど多様な結合様式と形態をとることに加えて、それらの集合体が多様な高次構造や組織を形成するためです。また、これらを複合材料として用いる場合には、マトリックスとの相互作用や分散状態などの因子がさらに多様性を生みます。当研究室では、主として炭素材料、繊維材料、複合材料に関して、ミクロなレベルからマクロなレベルまで広範囲な次元の構造制御によって、新たな物性を賦与すべく研究を進めています。

遂行する研究テーマ

  1. 1.放射光を利用した高分子材料・炭素材料の変形・破壊機構の解明
  2. 2.ナノチューブ・ナノファイバー集合体の力学的性質
  3. 3.酸化グラフェンを利用した炭素構造制御
  4. 4.自己組織化を利用した新規多孔質炭素の創生とその構造・電気化学的性質
  5. 5.各種フィラー分散複合材料の構造・物性(力学的性質・疲労特性・耐摩耗性・熱的性質)

高分子の変形・破壊過程における放射光小角X線散乱パターンの変化から、構造変化を追跡し、高強度の材料を得るための指針を検討しています。

高分子の変形・破壊過程における放射光小角X線散乱パターンの変化から、構造変化を追跡し、高強度の材料を得るための指針を検討しています。

カーボンナノファイバー、カーボンナノチューブを分散した高分子複合材料について、有限要素法による変形・破壊過程のシミュレーションや構造変化の測定結果などに基づく物性解析を行っています。

カーボンナノファイバー、カーボンナノチューブを分散した高分子複合材料について、有限要素法による変形・破壊過程のシミュレーションや構造変化の測定結果などに基づく物性解析を行っています。

炭素材料を吸着材料やリチウムイオン電池の電極として用いる場合には、細孔のサイズや配置の制御が重要です。

炭素材料を吸着材料やリチウムイオン電池の電極として用いる場合には、細孔のサイズや配置の制御が重要です。

材料系の全研究室を紹介したパンフレットは広報誌ページでご覧いただけます。

お問い合わせ先

准教授 塩谷正俊
E-mail : shioya.m.aa@m.titech.ac.jp
Tel : 03-5734-2434

※この内容は2016年4月発行の材料系 有機材料分野パンフレットPDFによります。最新の研究内容については各研究室にお問合せください。

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