材料系 News

扇澤研究室 ―研究室紹介 #2―

ポリマーアロイ研究のパイオニア

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2016.08.30

材料系では「金属」「有機材料」「無機材料」の3つの分野にフォーカスし、独創的かつ挑戦的な研究・開発を推進しています。

研究室紹介シリーズでは、ひとつの研究室にスポットを当てて研究テーマや研究成果を紹介。今回は、高分子高次構造および機能発現の本質に迫る、扇澤研究室です。

教授 扇澤敏明

有機材料分野
材料コース
研究室:大岡山キャンパス・南8号館609号室/610号室
教授 扇澤敏明 助教 久保山敬一

研究分野 有機材料物性 / ポリマーアロイ / 複合材料 / 接着界面
キーワード ポリマーアロイ、結晶・非晶・薄膜構造、表面・界面、熱膨張機構、光学特性、生分解性樹脂
Webサイト 扇澤研究室別窓
扇澤敏明 - 研究者詳細情報(STAR Search)別窓
久保山敬一 - 研究者詳細情報(STAR Search)別窓

研究内容と目指すもの

私たちの身の回りにあるプラスチックやゴムなどのポリマー材料の多くは複合系材料です。用途に適した特性を実現するため、異種高分子や無機材料などとの複合化が行われており、先端材料や構造材料などとして幅広い分野で用いられています。当研究室では、ポリマーハイブリッド材料研究のパイオニアとして、複合系材料を中心としたポリマーの物性発現メカニズムを探る基礎的な研究を行うとともに、ナノ・マイクロスケールの構造制御により材料の高性能化・高機能化を図るなど応用研究にも力を入れ、企業との共同研究も活発に行っています。さらに、ポリマー材料の本質に迫るべく、複合系材料のみでなくポリマー単体の構造・特性についても実験と計算機シミュレーションを併用することにより多面的な検討を行っています。

遂行する研究テーマ

1. ハイブリッド化による高性能化・高機能化
高耐衝撃性材料、新規異種物質間接着材料、分離膜、複合材料、熱可塑性エラストマー、バイオマスプラスチック
2. 高性能化手段・プロセスの検討
エネルギー・環境関連材料のナノ及びマイクロスケール構造制御
3. 高分子高次構造解析と基礎物性
表面・界面の構造と接着現象、熱膨張機構、高分子の絡み合い、ガラス転移とその機構、ガスバリア機構、計算機シミュレーション、結晶・非晶・薄膜の構造解析、高性能光学フィルム

ナノポリマーアロイの分散構造(高機能膜等への応用)

ナノポリマーアロイの分散構造(高機能膜等への応用)

ポリトリメチレンテレフタレート球晶の高複屈折性と干渉色

ポリトリメチレンテレフタレート球晶の高複屈折性と干渉色

ガスバリア材料中の水素結合に関する分子動力学シミュレーション ガスバリア材料中の水素結合に関する分子動力学シミュレーション

無機酸化物微粒子のナノ微分散化(屈折率や強度等の制御による高性能化)無機酸化物微粒子のナノ微分散化(屈折率や強度等の制御による高性能化)

材料系の全研究室を紹介したパンフレットは広報誌ページでご覧いただけます。

お問い合わせ先

教授 扇澤敏明
E-mail : tougizawa@op.titech.ac.jp

助教 久保山敬一
E-mail : kkuboyam@o.cc.titech.ac.jp

※この内容は2016年4月発行の材料系 有機材料分野パンフレットPDFによります。最新の研究内容については各研究室にお問合せください。

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