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坂井悦郎教授らのグループが第25回地球環境大賞 日本経済団体連合会会長賞を受賞しました。
第25回 地球環境大賞日本経済団体連合会会長賞
ECM(エネルギー・CO2・~ニマム)セメント・コンクリートシステムの開発
株式会社竹中工務店、鹿島建設株式会社、国立大学法人東京工業大学、
日鉄住金高炉セメント株式会社、株式会社デイ・シイ、
太平洋セメント株式会社、日鉄住金セメント株式会社、竹本油脂株式会社 (7社1大学)
【概要】
研究開発チームは竹中工務店、鹿島建設、東京工業大学、日鉄住金高炉セメント、デイ・シイ、日鉄住金セメント、太平洋セメント、竹本油脂で構成。国立研究開発法人「新エネルギー・産業技術総合開発機構」 (NEDO)の助成のもと、鉄鋼製造副産物の高炉スラグ微粉末を60~70%混合する「ECMセメント」を開発すると同時に、コンクリート・地盤改良体構 造物へ使用する汎用的な建設技術システムを構築しました。「ECMセメント」は環境性能に優れる一方で、長期耐久性や安定性など検証すべき課題がありましたが、今回の研究で従来セメントの製造時のCO2排出量を6割以上削減。ECMセメントを用いたコンクリート構造体、地盤改良体の開発により従来構造物より3~6 割のCO2削減が可能となりました。2020年から開発成果を段階的に公開し、25年には一般公開されます。事業化と市場の確立が実現できれば、年間1000万ト ンの供給可能量に対し、 20年には利用量110万トン(45万t-CO2削減)、30年には440万トン(180万t-CO2削減)までの普及拡大を予想しています。