未来

「Girls, be ambitious!」

味の素株式会社
品質保証部 製品評価グループ

加村 澄子 さん

加村 澄子さん

現在の仕事について教えてください。
社内で開発された新しい生産技術を、実際の工業生産に利用するための行政対応がメイン業務です。研究成果と事業の間をつなぐ必須の過程を任され、大変やりがいを感じています。
一方、アミノ酸の有用性、安全性に関する科学的な知見を世の中に広める国際NPO(International Council on Amino Acid Science)※の日本支部事務局としての活動も担当し、国内外問わず様々な学術活動を通じ、お客様が安心してアミノ酸をご利用頂けるよう、日々努めています。その他、様々な業務において国内外の大学、研究者の方々とも仕事で関われますので、毎日大変刺激的です。
※http://www.icaas-org.com/
東工大での経験や学びは、いまの仕事にどう活きていますか?
どのような仕事も一人では完遂できません。チームワークがとても大切です。現在の仕事はたくさんの研究者、大学の先生方、他社の方々と協働しています。東工大在学時代、とくに研究室に配属してからは指導教員や研究室のメンバーと家族同然に朝から晩まで一日中、実験、研鑽し、時には研究室旅行などのイベントを企画したり。協力して楽しく過ごした毎日の研究室生活の中で経験したすべてのことが、専門分野の知識と同様に現在の糧になっています。担当教授が数多くの学会に積極的に参加させてくださったおかげで、発表経験を積み重ね、度胸も培って頂けたことに、とても感謝しております。
今後の目標を教えてください。
私の座右の銘は、在学中も、現在も変わらず「Girls, be ambitious!」。少年だけでなく野心は持つべき。男女なんて関係ありません。女性も、自分が楽しいと思える興味ある仕事に就き、社会に自分の「学び」を還元する機会があって然るべきです。女性諸先輩方に築きあげていただいた「女性の活躍の機会」に感謝しています。仕事上、海外・国内出張が多いですが、子育て・家事を主人と協力し、職場にも理解いただき、やりがいのある行政対応、アミノ酸普及活動のお仕事を存分にさせて頂けています。今後もどのような業務を担当することになろうとも「仕事を通じて社会貢献をする」を確実に実現していく所存です。
最後に、東工大を目指す人に一言お願いします。
勉強、特に“受験勉強が何の役に立つの?”という疑問があるかもしれません。しかし当然、「学び」とは大学に入学して終わりではなく、在学中も、会社に入ってからも更に続きます。小、中、高校までの間、たくさんの「学びの引き出し」を作り常に「学ぶ」姿勢でいると、社会人になって何かを学ぶとき大変役立ちます。皆さんは将来、どんな道に進むかまだまだわからないですし、興味あることはもちろん、今はまだ興味がないことにもちょっとチャレンジして学んでみると、世界の見え方がより広く、深く、毎日がとても楽しくなると思います。東工大はそんな皆さんの好奇心をさらに深めることを必ず応援してくれる大学ですよ。

かむら・すみこ(神奈川県出身)

1997年
東京工業大学 第7類 入学
2001年
東京工業大学 生命理工学部 生物工学科 卒業
2003年
東京工業大学大学院 生命理工学研究科 生物プロセス専攻 修士課程 修了
2006年
東京工業大学大学院 生命理工学研究科 生物プロセス専攻 博士後期課程 修了
2006年
味の素株式会社 入社

※記事の内容は取材当時のものです

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