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すずかけ台キャンパス B2棟 221講義室
※ 大岡山キャンパス 緑が丘6号館 1階 多目的室1 に遠隔配信
概要:細菌はべん毛と呼ばれる細長いらせん状繊維を菌体から伸ばし、それを根元のモーターで高速回転して推進力を発生し、水の中を泳いだり、固体表面を移動したりする。大腸菌やサルモネラなどの周毛性細菌では、5~10本程度の左巻きらせんのべん毛が菌体表面から生えている。菌体が直線的に泳ぐ時には、べん毛の束が菌体の背後に形成され、その結果推進力が発生する。モーターが数秒に一度急反転すると、そのねじれ力によって瞬時にらせんが右巻きに変換し、その結果べん毛の束がほぐれて推力のバランスが乱れ、菌体の向きがランダムに変化する。モーターの回転方向の切り替えは、細胞膜に存在する化学温度センサーが発信する信号によって制御され、その結果細菌は栄養や温度などが最適な環境に集まることができる。べん毛モーターの構築機構および回転機構について最近の知見を紹介しながら解説する。
ご興味のある方は、奮ってご参加ください。
更新日:2018.06.19