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材料系 有機材料分野を知る ―Focus #2―

マテリアルサイエンスを総合的に扱う人材を養成する

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2016.08.19

材料系では「金属」、「有機材料」、「無機材料」の3つの分野にフォーカスし、独創的かつ挑戦的な研究・開発を推進しています。

今回は、マテリアルサイエンスを総合的に扱う人材を養成する「有機材料分野」についてご紹介します。

材料系 有機材料分野

材料系有機材料分野にようこそ

物質理工学院のなかの材料系有機材料分野は、旧有機材料工学科、大学院レベルにおける有機・高分子物質専攻から生まれました。

材料系は2類を構成する旧金属工学科、有機材料工学科、無機材料工学科を引継ぎ、大学院レベルにおける材料工学専攻、有機・高分子物質専攻、物質科学専攻の一部に物質科学創造専攻、材料物理科学専攻等を加えて、総合的にマテリアルサイエンスを扱う組織として出発したものです。

このうち有機材料分野は、有機物を扱っているという性質上、高分子合成など応用化学系と共通する「化学」の部分を多く含む一方、高分子の「物性・物理」を探求する側面や、工学の基礎として重要な「材料工学」としての側面ももっています。

繊維の研究に端を発する、東工大のなかでも最も歴史の古い分野のひとつですが、高分子の合成を研究する一方で有機材料の成形・加工も研究しており、液晶や有機エレクトロニクス材料などの先端材料も扱っています。

教員の構成も材料系の出身者に加えて、応用化学系や物理系の出身者まで含み、非常にスペクトルが広いのが特色です。これを反映してカリキュラムも、物理化学や有機化学など化学系の科目をしっかり学ぶ一方、材料科学はもちろん量子力学や固体物理学にも重点を置いており、通常の応化系の素養に加えて物理・物性・材料工学にも強い、スペクトルの広い人材の養成を目指しています。

このように幅広く基礎を重視することによって、有機材料はもちろん、総合的にマテリアルサイエンスを扱える人材を養成することが我々の目標です。

伝統的に有機材料工学科には「とても紳士的な先生が多かった」と言われていますが、そうした流れは現在でも自由でソフトな雰囲気のなかで着実に頂点を目指す伝統に受け継がれています。

8月から「研究室紹介」シリーズとして、金属、有機材料、無機材料から材料系の研究室をご紹介します。どうぞお楽しみに。

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