地球惑星科学系 News
水蒸気と雨がホルムアルデヒドの供給を左右
ホルムアルデヒド(化学式:H2CO)は、水中の化学反応を通じて糖やアミノ酸などの生命材料分子につながり得る重要な分子です。これまでの研究から、温暖だった太古の火星大気で生成され得ることは示されていましたが、火星のどこで、どれほど地表へ届いたのか、は分かっていませんでした。
東京科学大学(Science Tokyo)理学院 地球惑星科学系の小山俊吾研究員(兼 東北大学 大学院理学研究科 客員研究員、研究当時 東北大学 大学院理学研究科 研究員)、同大学 地球生命研究所の鎌田有紘研究員、東北大学 大学院理学研究科の寺田直樹教授らの国際研究グループは、大気中でのホルムアルデヒド生成を計算する光化学モデル[用語1]と、火星全体の気候を再現する全球気候モデル[用語2]を組み合わせました。その結果、水蒸気が多く雨が降りやすい地域ほど、ホルムアルデヒドが作られ、雨と共に地表へ運ばれやすいことを明らかにしました。