未来

科学の面白さをひとりでも多くの人に

独立行政法人 国立科学博物館
事業推進部 広報・運営戦略課 係長

内尾 優子 さん

内尾 優子さん

現在の仕事について教えてください。
外部の機関や団体と連携して、科学博物館という場所を活かした様々なタイプの科学イベントを開催しています。広く一般の方に科学に親しんでもらうことを目的として、企画の調整と運営を行っています。たとえば、未就学児から高校生までを対象とした科学実験や工作などの体験型イベントを主催したり、地域の方々や企業の社会貢献部の方々と一緒に、見学会やワークショップなどを開催しています。人と人とをつなぎながら、より効果的な科学イベントとなるようにコーディネートするのが私の役割です。コーディネート次第で企画がより充実したものになり、参加するお客様にもいっそう喜んでいただけるところにやりがいを感じます。
東工大での経験や学びは、いまの仕事にどう活きていますか?
学生時代にロシアでの調査研究に参加したことで、幅広い体験をすることができました。机上の勉強のみならず、現地の方々とのコミュニケーションや、野外でのキャンプをしながらの調査も含め、先生、先輩、同級生に助けられながら学び、そして、様々なことを教えていただきました。自分自身でも物事を色々な観点から深く考える機会となりました。知識のみならず、論理的な物の見方、そして忍耐力が養えたと思います。学術的な知識はもちろんのこと、情報の選択力、物事の優先順位、コミュニケーション能力、すべてが現在、仕事・業務に役に立っています。学生時代に体験したことで無駄なことはひとつもありません。
今後の目標を教えてください。
より多くの方に科学への興味を持ってもらう、あるいは科学への興味・関心を深めてもらうきっかけとなるような活動を行っていきたいと考えています。業務のみならず、学会等でのボランティア活動も含め、幅広く動いていきたいと思います。科学コミュニケーションに関する研究について深めながら、特に自分の専門のベースとなっている地質学についてアウトリーチ活動を行い、広く貢献できる時間を増やしたいと考えています。
最後に、東工大を目指す人に一言お願いします。
私にとって東工大は、先生方、先輩方、同級生、後輩たちとたっぷり交流して、議論して、いろんなことが吸収できた素敵な場所でした。特に、自分の専門以外の方との交流も広く活発にできて、興味関心をもっている内容についてしっかりと深めることができました。自分自身を発展させることができる素晴らしい環境だと思いますので、ぜひ最大限活用して学生時代を過ごしてほしいと思います。

うちお・ゆうこ(広島県出身)

1998年
東京工業大学 大学院理工学研究科地球惑星科学専攻 修士課程入学
2000年
東京工業大学 大学院理工学研究科地球惑星科学専攻 修士課程修了
2004年
東京工業大学 大学院理工学研究科地球惑星科学専攻 博士後期課程修了
2004年
博士(理学)学位取得
2004年
独立行政法人国立科学博物館 採用

※記事の内容は取材当時のものです

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