教育
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1995年以来、約2000個の太陽系外の惑星が発見されています。太陽系外惑星は様々であり、その惑星の生命も豊かな多様性をもつことが予想されます。今、地球惑星科学の一大ミッションは、私たちの地球(the Earth)を徹底的に理解し、その理解を宇宙に存在する多数の地球たち(Earths)に拡張することです。東工大「地惑」は、21世紀COE、グローバルCOE、世界トップレベル研究拠点プログラムに次々と採択され、日本の地球惑星科学を牽引しています。
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東工大「地惑」のスタッフは、公開の教室発表会において1年間の研究・教育活動を発表し、お互いの分野を越えて積極的な相互理解・相互批判を実施しています。修士論文研究、博士論文研究に励む大学院生も、研究室・学年を越えた仲間と日常的に交流しています。また、大学間連携学生交流プログラムに参加し、全国の主な理学系大学院の講義を聴講することもできます(STEP10)。新たな独創的研究は、このような環境から生まれると考えています。
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大学院生は学生室に自分の机を持ち、各人のテーマに沿って数値シミュレーション、観測、データ解析、実験、野外調査に励み、セミナーや授業に参加します。博士学生はもとより、多くの修士学生が、国内外の学会で研究成果を発表します。
大学院生による「院生委員会」があり、自分たちの机の配置など学生室の環境維持・改善や学生間交流だけでなく、大学院教育への提案も積極的に行っています。
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自分の研究にまい進するだけでなく、視野が狭くなったり孤独になったりしないように、いろいろな仕組みがあります。
その一つが、「地惑セミナー」です。自分たちが話を聞きたいと思う講師を全国の大学・研究機関から招いて行うセミナーで、企画運営は、院生委員会が行っています。
また、企業等で活躍する「地惑」出身者を招いて話を聞く「地惑キャリアセミナー」もあり、自分の将来を幅広い視野で考える機会となっています。
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東工大地球生命研究所(ELSI)のセミナー(英語)に自由に参加できます。さらに、「地惑」学生はELSIで研究を行うことができ、日本にいながら国際的な研究指導を受けられます。宇宙探査・開発、海洋調査、火山噴火に関心のある学生は、それぞれ宇宙航空研究開発機構(JAXA)、海洋研究開発機構(JAMSTEC)、東工大火山流体研究センターの連携スタッフによる研究指導を受けることができます。