融合理工学系 News

第1回融合理工学系ワークショップ開催報告

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2021.01.29

remotely via Zoom

Workshop scenery

2020年12月9日(水)午後、第1回融合理工学系ワークショップを、本館H121講義室およびZoomを用いたハイブリッド形式で開催し、約30名の融合理工学系教員と環境・社会理工学院長の中井検裕教授が参加しました。融合理工学系では、「超学際研究(Transdisciplinary Research)」という新しい研究分野の確立を目指しており、超学際研究の概念共有および教員間の超学際共同研究やプロジェクトの触発を目的として、第1回のテーマを「超学際研究と融合理工学」としました。

five presenters

融合理工学系主任の花岡伸也教授の司会のもと、ワークショップは前半と後半に分けて開催されました。まず前半では、イノベーション科学系の梶川裕矢教授に、「科学技術、未来社会とイノベーション」と題した基調講演で、超学際研究の概念と持続可能な未来社会の構築におけるイノベーションと超学際研究の重要性についてご講演いただきました。研究分野と技術発展の関係を、現在と未来の社会的ニーズから踏まえる視点は超学際研究への意欲を啓発されるものでした。次に、中井検裕学院長が環境社会理工学院の構想を紹介しました。中井学院長は本ワークショップの継続的開催により、超学際研究発展への期待を示しました。

後半では、超学際プロジェクトを実施中の教員による3件の発表が行われました。野原佳代子教授は「Science & Technology + Art & Design Hybrid Innovation (STADHI)」という題目で、本学のWRHIのサテライトラボとして開始したSTADHIプロジェクトを紹介しました。齋藤健太郎助教は「電波を透過するコンクリート素材の開発 ~5Gをよりつながりやすく~」という題目で、本学の異分野融合研究支援に採択された共同研究の概要を紹介しました。大橋匠助教は、「アニマルウェルフェアに配慮した持続可能な畜産方式の普及に向けて」という題目で、本学の『サイレントボイスとの共感』地球インクルーシブセンシング研究拠点における産学連携プロジェクトの概要を紹介しました。

本ワークショップは、超学際研究の前進に向けた第一歩として成功裏に終えることができました。国際社会全体が抱える複合的問題の解決に寄与する超域的学問の確立に向け、今後も継続的にワークショップを開催する予定です。

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