システム制御系について
私たちの暮らしを支える多様な装置やインフラストラクチャ、そして私たちを含む生命は、様々な要素から成り立っています。しかし、それらが果たす機能や生み出す価値は、個別の要素を超えた総体として発揮されています。システム制御系では、自然と社会におけるあらゆる「もの」と「こと」をシステムとして客観的に解析し、その知見をもとに新たな価値あるシステムを創造するための基礎的能力を養います。すなわち、計測、制御、設計、システム科学の学力を機械、電気、情報などの学力とともに身につけ、それらを発展的に統合する演習を通して、柔軟な発想力と創造力によって社会に貢献する人材を養成していきます。
キーワード
システムとは、あらゆる複雑なモノ・コトを指します。新たにシステムを創り出したり、既存のシステムを上手に扱うには、システムを全体として捉え、解析することが大変重要です。システム制御系では、自動車・航空機・ロボット・医療システム・電力システムなどの人工物はもちろん、生命・社会・環境といった複雑な現象の本質を見抜き、未来を見通し制御する力を育むことによって、社会に役立つ新しいシステムを創造していける技術者・研究者を育成します。
系主任 中島 求