イベント・セミナー・講演会
大岡山キャンパス 南5号館5階 503CD 大会議室,
Zoom*によるハイブリッド開催(URL は下記をご確認ください。)生体や結晶等の物質の内部には,ナノからマイクロメータまでのスケール階層に渡り,多様なキラリティが発現している。このキラリティには,単なる組成分析では得られない,機能や特性に直結する情報が含まれる。しかし,溶液を対象にした従来の円二色性(CD)計測法には,円偏光照射部に原理的な問題があったため,固体試料等のキラリティを分析,可視化する技術は,長年夢のものとされてきた。我々はこの問題を回避できる,信頼性の高い円偏光照射法を考案し,それに基づき開発したCD顕微鏡を最近実現させ[1],(固体を含む)キラル物質のイメージング分析を高い空間分解能で進めている[2]。これまでにキラリティに関するいくつかの新しい知見が得られている[3,4,5]が,現在,この顕微CD計測法のポテンシャルを試すべく,磁性やスピントロニクス,医療診断,天文学分野等への展開を視野に入れたナノキラル光科学に関する研究も進めている。
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更新日:2022.06.02